2023年12月初旬ころ、スリランカ・アフガニスタンから電話が着信するという報告が多数なされています。
スリランカ・アフガニスタンから電話があったようだが、どのような実害があるのか?
このように考える方もいるかと思います。
本記事では、スリランカ・アフガニスタンから電話が着信する状況、折り返した場合の実害や手口、対策について記載します。
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スリランカ・アフガニスタンから電話が着信したという多数の報告
スリランカ・アフガニスタンから電話が着信する事例が多数
2023年12月初旬ころ、スリランカ・アフガニスタンから電話が着信するという報告がXで連日のように多くなされています。
今、スリランカから電話がかかってきた、なんだーこれ!!特殊詐欺かー!って騒いでたらきれちゃった。そんで間違えて折り返しかけちゃって、一瞬で切ったけど、また折り返しあるかな?おもろ
— Thank you Jesus (@mikikikikui) December 3, 2023
アフガニスタンとスリランカから電話があった
— 江戸川舟作 (@luzz_mix) December 3, 2023
どうやら詐欺らしいから出ない方が吉 pic.twitter.com/DSLj2Ar1NE
このような投稿が多数なされている状態です。
スリランカ・アフガニスタンから電話が着信する報告内容を見てみると以下のような特徴があります。
- ワン切りされたという投稿が見られる
- アフガニスタンとスリランカと続けざまに同日中に着信が来る場合もある
- 着信時に画面にアフガニスタン・スリランカと表示されている
今回Xの投稿によれば、ワン切りをされたという投稿が見受けられ、折り返しをした場合、通話料の高額請求をされる恐れがあります。
この国際ワン切り詐欺で発生する通話料や仕組みなどは後述します。
なぜ国際電話の番号から着信があるのか
国際電話の電話番号を犯行グループが利用する理由は以下のとおりです。
- スマホアプリを使って国際電話番号を複数取得できる
- インターネット回線を利用した050で始まるIP電話番号は契約時に本人確認が強化されたため国際電話番号を使用している
2023年10月に公開されたTBSNEWSの参考動画を掲載しておきます。
また、警察から依頼をうけることで、各電話事業者は該当の電話番号を利用停止にすることができますが、国際電話を使えばこの対策を避けることができる可能性があるとのことです。
参考資料:読売新聞オンライン
このように、なかなか規制が難しい場合もあるため、国際電話を使った詐欺目的の電話を着信することは今後も起こりえると思います。
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スリランカ・アフガニスタンからの電話着信の実害について(国際ワン切り詐欺の場合)
次にスリランカ・アフガニスタンからの電話で発生する可能性のある実害について記載します。
この手口については、3年前に日テレNEWSの動画でも紹介されています。
動画の内容をまとめると以下のようなものでした。
- 折り返すと外国語の自動音声のようなものが流れる
- 折り返すとこちらからかけているため、通話料が発生する。
- その通話料が最終的に犯罪組織の利益につながってしまう。
この動画の最後では、国民生活センターの職員の話がありましたが、30秒ほど通話した料金として1万7,000円請求されたと述べています。
その間は応答しないということで、その時間が20~30秒ほどだったそうです。
驚愕の数値だね、恐ろしすぎる。にしても高過ぎはしないかな。
この事例は極端かもしれませんね。
以下のような東京新聞Web版の記事もあります。
折り返しの通話料 犯罪集団に利益か
ITジャーナリストの三上洋氏は「着信番号にかけ直すと、携帯電話会社から国際電話料金を請求される。その一部が相手先の電話会社に支払われるとともに、結託している犯罪グループにキックバックされる仕組みになっているのではないか」と説明。発信元は新興国・地域も多く、電話会社の中に不正に手を染める職員がいるといった事情があると考えられる。三上氏は、犯罪グループは自動的に電話をかけてワン切りできるシステムを使っていると推測。時間を長引かせて通話料を高くするため、外国語で音声アナウンスを流したり、「あなたの家族と友人が待っています。会話したければこのまま待機してください」といった日本語の声が聞こえてきたりすることもあるという。アセンション島にかけると、三十秒当たり二百円前後の通話料がかかる。
引用元:東京新聞Web版(2019年12月19日)
上記の記事をまとめると以下のとおりです。
- 着信番号にかけると、請求された国際電話料金の一部が犯罪グループにキックバックされる仕組みになっている可能性がある
- ワン切りの手口を使っている場合、発信元が新興国・地域であり、電話会社の中には不正に手を染める職員がいると考えられる
- 電話をかけてワン切りできるシステムを使っている可能性がある
- 折り返した場合、時間を長引かせて通話料を長くするため、外国語の自動音声などを流すなどの手口を用いる
「アセンション島にかけると30秒ごとに200円前後の通話料がかかる」と記載されています。
時間をかけて長引かせる・音声アナウンスを流して長引かせる手口はやっかいですね。
加入しているキャリアごとに国際電話の料金は異なりますが、調べるとスリランカ・アフガニスタンともに上記近くの料金まで取られる可能性があります。
国際電話の料金は(キャリア名+国際電話)で検索すると出てきます。
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スリランカ・アフガニスタンからの電話着信の対策について
日本で過ごしている方が、一般的に上記の国から電話が来ることは海外の友人や仕事の同僚がいない限り、考えられないかと思います。
よって、以下の対応を取るといいと思います。
- 基本的には無視して折り返しをしない
- 固定電話向けに府取り扱い扱いセンターを利用
実は、国際電話からの着信を無料で拒否できる、国際電話不取り扱いセンターというものがあります。
警察庁でもこのサービスの利用を促しています。
電話番号:0120-210-364(通話料無料)
取扱時間:平日午前9時から午後5時まで
自動音声案内:平日、土日祝24時間
参考資料:警察庁防犯チラシ
お申し込みやお問い合わせをする際は上記の連絡先に電話をして対応するといいと思います。
ただし、このサービスは固定電話・ひかり電話が対象ですのでご注意ください。
固定電話をお持ちの親世代の方にこのサービスを教えてあげると、国際ワン切り詐欺の被害を防止できるかもしれないね。
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まとめ
本記事では、スリランカ・アフガニスタンから電話が着信する状況・折り返した場合の実害や対策について記載しました。
この記事が参考になれば幸いです。
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