2026年4月6日より公開された、サントリーの「特茶」CM(10回クイズ編)を見て「どういうこと?」と思った人、けっこう多いんじゃないでしょうか。
上白石萌音さんがひじを指しながら「ひざ!」と答えるシーンが、SNSを中心に「意味不明」「なんで間違ってるの?」と話題になっています。
こころただ、実はちゃんと意味のある演出となっています。
昭和に流行った「10回クイズ」を知っていると「あ〜!」と納得するかと思います。
本記事では、今回のCMの背景について調査をしたうえで、ひざと答えた意味を考察をしていきます。
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特茶CMの内容をおさらい
2025年4月6日にサントリー公式YouTubeチャンネルで公開されたCMは、こんな流れで進みます。
まず「特茶と10回言ってみて」という声かけに対して、上白石萌音さんが「特茶、特茶、特茶…」と10回繰り返します。
その後、「10本買うと、1本もらえるのは?」と質問されます。
正解は当然「特茶(のキャンペーン)」なのですが、なぜか上白石さんはひじを指しながら「ひざ!」と答えてしまうというオチとなっています。
これを見てSNS上では、以下のような投稿が確認されています。
私もです。あれは、どういう意味なんでしょうか?とても気になります
— 🐸🐸 (@FPC3zcvaxeUOttI) April 9, 2026
「え、なんでひじを指してひざって言ってるの?」「正解の特茶じゃなくていいの?」と首をかしげた方も多かったかと思われます。
やまとくん当方も何の知識も無しにこのCMを見たときに、最初は唐突過ぎてよく分からず「なんで??」と思ってしまいました。
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特茶のCMは「ピザ10回クイズ」と同じ仕組み
昭和に大流行した「10回クイズ」とは
このCMの肝になっているのが、昭和に流行した「10回クイズ」というひっかけゲームです。
最も有名なのが以下のクイズです。
「ピザ」と10回言ってみて
ピザ、ピザ、ピザ…
じゃあ、腕と手の間にある関節は?
「ひざ!」←不正解。正解は「ひじ」
「ひじ」と答えたいのに、直前の「ピザ」という音の響きに引っ張られて「ひざ」と言ってしまう。
これが10回クイズの典型パターンです。
なお、10回クイズですがWikipediaによると、日本では1987年秋に「鴻上尚史のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)で取り上げられ、翌1988年1月には番組本「10回クイズちがうね」が出版されたことで一気に火がついたとされています。
その後「笑っていいとも!」など多くの番組でコーナー化されました。
こころちなみに似たようなパターンは他にもたくさんあって、たとえば次のような感じです。
「みりん」と10回言った後に「鼻の長い動物は?」→ ついキリン!と言ってしまう(正解はゾウ)
「リスとトラ」と10回言った後に「会社を辞めることは?」→ リストラ!(正解は退職)
どれも同じ構造で、直前に繰り返した言葉に引っ張られて間違えてしまうわけです。
間違えてしまうのは「プライミング効果」によるもの
個別指導塾の櫻學舎のホームページによれば、この現象について心理学では「プライミング効果」と呼ばれていると記載しています。
ある刺激(プライマー)が、その後の反応に無意識のうちに影響を与えてしまう現象のことで、直前に繰り返した言葉やイメージが、次の答えを自然に誘導してしまうようです。(参考:櫻學舎)
「ピザ」を繰り返すと、脳が「ピザ」の音に引っ張られ、「ひじ」に近い音である「ひざ」が先に浮かんでしまう。
しかも、ひざとひじは「体の関節」という意味でも近いので、余計にひっかかりやすい。
こころまさに絶妙な設計のクイズとなっているね。
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今回の特茶CMのひじを指して「ひざ」と答えた意味の考察
では今回のCMに戻ります。
上白石さんが「ひざ!」と言ってしまった流れを整理するとこうなります。
- 「特茶」と10回繰り返す → 10回クイズの雰囲気がいよいよ漂ってくる
- 「10本買うと、1本もらえるのは?」と聞かれる → 上白石さん、昭和の10回クイズを連想する
- 10回クイズといえば「ピザと10回言ってひじを指す問題」を思い出す → ここまでは正しい連想
- そして「ひざ!」と答えてしまう → 不正解のほうを言ってしまった! というオチ
つまり、10回クイズを思い出した結果、「ひじを指してひざと答える」という不正解の行動そのものをやってしまったという二重のおかしさが笑いのポイントになっています。
こころ正解(特茶)に辿りつけずに、かつての10回クイズの間違いまで再現してしまっているという、ちょっと面白いおちとなっています。
やまとくん正直少し分かりずらいですが、10回クイズについて理解すると、そういうことかとじんわりと納得できるかもしれません。
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まとめ
特茶のCMでひじを指して「ひざ!」と言う理由について考察していきました。
まとめると、「特茶と10回言わせる」→「10回クイズを連想させる」→「ピザ10回クイズの不正解パターンをそのままやってしまう」という流れで、プライミング効果を使ったコミカルな演出になっています。
昭和のひっかけゲームを現代のCMで上手く活かした面白いアイデアで、「意味不明」どころか、よく考えられた構成だなとも感じました。
やまとくん昭和を知らない世代には少し伝わりにくいかもしれませんが、それが逆に「なんで?」という話題になって注目を集めるかもしれませんね。