2023年12月7日現在、海外でトコジラミが流行っているというニュースが報道されております。
外国人観光客が増えている現在、日本の宿泊施設でもトコジラミが潜んでかもしれないと心配するSNS上の声もあるようです。
出張で日本のホテルに近々宿泊予定だけど大丈夫かな?
トコジラミはいないとは思うけどホテルでの宿泊時に気を付けるポイントはなに?
このように考える方もいるかと思います。
本記事では、日本のホテルでのトコジラミ対策(宿泊時・帰宅時)について整理してまとめてみました。
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日本でのトコジラミ相談件数が増加している現状
2023年12月7日現在、トコジラミの日本での相談件数はどうなっているのか。
大阪府が公開している、府域全体のトコジラミ相談件数の統計資料は以下のとおりです。
この資料を分析すると、10年前と比べて少しばかり増加傾向にあるようです。
また、東京都ペストコントロール協会でも285件ほどの相談を受けているようです。
東京都ペストコントロール協会によると、相談件数が16日までに285件と過去最多になるなど、日本でも急増しています。
引用元:FNNプライムオンライン
このように、日本では10年ほど前と比べるとトコジラミが増加傾向にあるようです。
しかしながら、数値だけ見ると大阪、東京ともに年間の相談件数が数百件程度に収まっており、それぞれの都市の人口と比べるとそこまで大きな数値ではないような気もします。
ただし、海外では社会問題化するほどトコジラミの被害に悩まされており、コロナも「感染症法上の5類」となっている現在、人の往来や海外での荷物などに紛れて日本にトコジラミが持ち込まれる可能性もあります。
日本のホテルに宿泊する外国人がトコジラミを運んでくる可能性も十分に考えられますね。
本当だったのかは定かではないが、2023年11月22日に、大阪メトロの谷町線にトコジラミが出たという複数のSNSの投稿があったそうだね。
もはや、完全に防ぐのは難しいかもしれない。
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日本のホテルに宿泊時に行うトコジラミ対策
本章では、日本のホテル宿泊時に個人でできるトコジラミ対策について記載します。
おこなっておくと良い対策は以下のとおりです。
- 荷物は入り口、もしくはバスルームに入れておく
- 部屋の中にトコジラミがいるのか確認する
- 虫よけスプレー「サラテクト」をつけて寝る
順番に記載していきます。
荷物は入り口、もしくはバスルームに入れておく
まず、部屋に入ったら、荷物を入り口、もしくはバスルーム置くとよいでしょう。
トコジラミは寝室の近くの暗いところによく潜んでいるためです。
その際に、圧縮袋のような大きめの袋を用意しておき、荷物ごとくるんでチャックをして封をします。
ビニール袋内はつるつるしており、トコジラミは足に吸盤がないためすべってのぼることができないようです。
また、バスルームに置くことで、トコジラミが近づくのを防止することもできます。
浴槽はつるつるしているため、トコジラミは荷物があるところまで近づけないためです。
洋服とかはクローゼットにかけておきたいな。ダメなのかしら。
クローゼットは暗い場所であるため、トコジラミが潜んでいる可能性がある場所となります。
また、前の宿泊者が掛けた服にトコジラミが付着していて、そのままクローゼットにトコジラミが潜伏していることがあるかもしれません。
部屋の中にトコジラミがいるのか確認する
荷物をバスルームに置いたら、次に部屋の中にトコジラミがいるのかを確認します。
トコジラミがいる可能性のある場所は以下のとおりです。
- ベットのすきまや裏、マットレスの中
- 部屋の四隅
- ソファーの隙間
- カーペットの下
- カーテンの折り目の間
- カレンダーや絵の額縁の裏
- 本やタンスの中など
また、トコジラミは黒い染みのような血糞(けっぷん)をするので、生息している分かりやすいサインになります。
東京都保健福祉局のパンフレットにも生息場所・血糞について記載があるので、参考になります。
特に右側の生息場所については参考になるよね。
日本の宿泊施設は右のような和室も多いからね。
和室の場合は、畳の縁や掛け軸、障子や押し入れなども対象になるので参考にしてみてください。
もし、トコジラミを発見したり痕跡があったりした場合は、従業員に連絡をして、部屋を変えてもらうといいと思います。
虫よけスプレー「サラテクト」をつけて寝る
トコジラミの潜んでいる箇所を中心に探しても、まだ心配な方はいるかと思います。
初めて泊まる部屋で隅から隅まで完全にトコジラミを確認することは難しいというのもあります。
もし寝るときにトコジラミに刺される心配のある方は、以下の対策を取るといいと思います。
- 寝るときは虫よけスプレー「サラテクト」をつけて寝る
- 部屋の明かりをつけたまま寝るようにする
1つ目のサラテクトですが、トコジラミへの忌避効果があるとアース製薬公式がXで述べています。
アース製薬が教える #トコジラミ 対策
— アース製薬株式会社🌏 (@EarthOfficialJP) December 1, 2023
〜旅行編〜
※記事の後半に、既存の薬剤に抵抗性を持つトコジラミに効果がある商品の紹介があります。
持っていくもの
トコジラミに刺されないためには虫よけスプレーの
サラテクト ミストタイプがおすすめです。… pic.twitter.com/YgCljPEol3
アース製薬公式のXの投稿内容によれば、サラテクトミストタイプがおすすめとのことです(飛行機にはエアゾールタイプは持ち込めないため)。
使用方法は以下のとおりです。
- 腕・足など肌の露出部には約15cmの距離からスプレーをする
- 顔・首筋には手のひらにスプレーして肌に塗る
特に、トコジラミは露出しているところを吸血する傾向にあるため、上記場所を必ずスプレーしておくといいでしょう。
2つ目の対策ですが、トコジラミは深夜に徘徊する生き物のため、明るい場所を嫌う傾向があります。
部屋を明るくすることで活動が鈍り刺される可能性を減らすことができると考えられます。
以上の対策を取れば、宿泊先のホテルに万が一トコジラミがいたとしても、刺される可能性・持ち帰る可能性を軽減することができるでしょう。
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日本のホテル宿泊後の帰宅時に行うトコジラミ対策
最後に日本のホテル宿泊後の帰宅時に行うと良いトコジラミ対策について記載します。
行うと良い対策は以下のとおりです。
- 荷物を浴室で開ける(トコジラミがいた場合、すぐに洗い流せるため)
- 洗えるものは水で洗い流す
- 服などは洗濯し、洗濯乾燥機に掛ける。
- 念を入れる場合は、お湯に入れてしばらくつけておく。
トコジラミは熱に弱いため、お湯につけたり、乾燥機にかけたりする対策は効果があります。
80℃で5分以上、60℃で10分以上、50℃で30分以上お湯につけることでトコジラミとその卵は死滅するとのことです。
参考資料:TCトータルクリーンの企業サイト
また、洗濯乾燥機は60℃~80℃くらいで乾燥をおこなうため、トコジラミを死滅させることが可能です。
ただし、衣類に対しては熱が中に伝わるまでには時間がかかるため、上記の時間以上に乾燥時間を設定しておくとよいです。
また、念を押して気になるようならアース製薬の抵抗性をもつトコジラミにも効果がある「ゼロノナイトG」を使うことも検討してみてください。
着ていた服や荷物ごとゼロノナイトGを部屋に置いて処理すると良いでしょう。
ゴキブリにも効果があるようですので、両方の対策をしたい方にも良いかと思います。
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追記(2024年3月8日):トコジラミホテルの掲載場所について書かれたマイマップについて【参考情報】
2024年3月8日現在、トコジラミホテルマップジャパンが話題になっています。
トコジラミホテルマップジャパンとは、過去に国内でトコジラミが発生したホテルの掲載場所をまとめたマイマップとなります。
本マイマップですが、以下のXの投稿者が運営しているサイトとなります。
トコジラミホテルマップジャパン更新しました。
— bedbugsmapjapan (@bedbugsmapjapan) March 7, 2024
思っていた以上に反響がありびっくりしています。
基本的に国内のホテルを中心に情報を集めています。海外は日本人旅行者がよく行きそうな場所を掲載していたのですが、誤解が生じたため国内限定しました。 https://t.co/NN91w6j5Xj
Xのプロフィール欄によれば、旅行会社に寄せられた口コミをもとにマイマップを作成しているとのことです。
中には情報が古いものや駆除済みの場所もあるとのことです。
また、安全宣言を出しているホテルもあるため、掲載されているホテルが一概に現在問題があるホテルというわけではありません。
この情報を元にして事前に宿泊するホテルをチェックし、該当するようであれば現在の状況など安全性について確かめるといったこともできるかと思います。
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まとめ
本記事では、日本のホテルでのトコジラミ対策(宿泊時・帰宅時)について整理してまとめてみました。
この記事が参考になれば幸いです。
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