2026年10月28日現在、SNS上で「PayPayから身に覚えのない送金があった」「登録していた銀行口座からお金が抜き取られた」といった投稿が話題になっています。
こうした投稿を見て、PayPayに登録している銀行口座の紐づけを解除した方がよいのか、不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
調べてみると、PayPayのシステム自体への不正アクセスが確認されたという情報とは別に、不審なアプリをインストールしたスマートフォンが遠隔操作され、PayPayで不正送金が行われる手口について、公式などから注意喚起が出ていました。
そこで今回は、SNS上の投稿やPayPay公式のお知らせ、大阪府警の注意喚起などをもとに、今回の問題について調査しました。
銀行口座の紐づけを解除する必要があるのか、不正送金を防ぐためにできる対策や、被害に遭った場合の対応についても解説します。
PayPayで不正アクセスや不正送金の投稿が相次いでいる?
2026年10月27日ごろから、XではPayPayで身に覚えのない送金があったという趣旨の投稿が見られます。
例えば、次のような投稿が確認されています。
【PayPayを利用してる方々へ】 不正アクセス利用により、紐付けてあった銀行口座からお金を全て抜き取られる事案が複数発生しています 気を付けて下さい ってちょっと… 気を付けようがないと思うのですが私だけですか?💦
— めいたん (@meimero217) October 27, 2026
paypayが不正アクセスされてお金が・・・ という被害が多発しているみたいだけど、 Androidだけと思われる。 こういうのがあるからiPhoneはやめられない。
— 🐵さるべ〜 (@moonlace13) October 27, 2026
こうした投稿を見て、「PayPayに銀行口座を登録していると危険なのではないか」「すぐに口座の紐づけを解除した方がよいのではないか」と心配する方もいると思います。
ただし、SNS上の投稿だけでは、それぞれの被害の原因や詳しい状況までは確認できません。
そのため、SNSで話題になっていることは事実として紹介しつつ、原因については公式情報や公的機関の注意喚起をもとに確認してみます。
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PayPay公式から不正アクセスに関する発表はある?
PayPayに対する不正アクセスが最近確認されているのか?
PayPayの公式サイトを確認すると、2026年9月7日に「不審なサイトやリンク先からのアプリのダウンロードにご注意ください」という注意喚起が掲載されています(参考:PayPay公式のお知らせはこちら)。

不審なメールやSNS上の広告などをきっかけとして誘導されたサイトやリンク先から、アプリをダウンロード・インストールしたことにより、ご利用のスマートフォンがマルウェアに感染し、第三者に不正に操作される事例が確認されています。
PayPay公式のお知らせはこちら
このお知らせでは、不審なメールやSNS上の広告などから誘導されたサイトでアプリをダウンロード・インストールしたことにより、スマートフォンがマルウェアに感染し、第三者に不正操作される事例が確認されていると説明されています。
さらに、スマートフォンが遠隔操作されることで、PayPayを通じて身に覚えのない送金や決済が行われるおそれがあるとしています。
このようにPayPay公式からも、不審なアプリをきっかけとする不正送金が実際に確認されており、危険性について注意を呼びかけていたことが分かります。
一方、今回確認した公式情報の範囲では、直近でPayPayのサーバー自体が不正アクセスを受けたという発表は確認できませんでした。
今回の問題を考える際には、PayPayのシステム自体への攻撃と、利用者のスマートフォンが乗っ取られることによる不正利用を区別する必要があります。
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PayPayの不正送金は偽アプリ「TikTok18+」が原因?
大阪府警などで注意喚起
今回の話題に関連する情報として、偽アプリ「TikTok18+(プラス)」に関する注意喚起があります。
大阪府警は2026年9月16日、偽アプリ「TikTok18+」について注意喚起を行っています。

大阪県警では、TikTok18プラスという、TikTokのアダルトバージョンと騙る不審アプリに対する注意喚起がなされていました。
また、その不審アプリを利用した、PayPayからの不正送金に関する手口について紹介している記事もありました。
東洋経済オンラインの記事では、2026年10月9日に「PayPayから勝手に送金される恐怖──偽アプリ『TikTok18+』がスマホの操作権限を奪う巧妙な手口」という記事が公開されています。
偽アプリによってスマートフォンが遠隔操作される仕組み
偽アプリ「TikTok18+」は、正規のTikTokとは関係のない不審なアプリです。
SNS上の広告や掲示板などからダウンロードを誘導され、インストールすると、スマートフォンの情報を盗まれたり、端末を不正に操作されたりする危険性があります。
ユーザー補助(アクセシビリティ)と画面オーバレイの権限には注意が必要です。
ユーザー補助では、遠隔から画面に表示された内容を読み取ること、ボタンの操作が可能です。
画面オーバレイでは、アプリの上に真っ暗な画面を重ねることが可能です。
攻撃者による操作内容を隠す用途で使われます。
こうしたアプリがユーザー補助などの権限を悪用すると、利用者が気づかないうちにアプリを遠隔操作される可能性があります。
その結果、PayPayなどの決済サービスで、本人が意図していない送金や決済が行われることが考えられます。
SNS上の投稿のみだと、TikTok18+などの不審アプリによる遠隔操作が原因で不正送金が行われた、不正アクセスは無かったと判断することはできません。
ただ、PayPay公式のお知らせにもあるように、9月7日の時点で不審なアプリをインストールしたことで、不正にスマホが操作される事例が確認されたという事実もあります。
また、PayPayのシステムが不正アクセスされたという事案は直近で報道はなされていないため、現時点では不審アプリによる遠隔操作が原因で不正送金が行われた可能性が高いのではと思われます。
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PayPayに登録した銀行口座は紐づけ解除すべき?
結論からいうと、不審なアプリをインストールした心当たりがなく、スマートフォンに異常も見られない場合、SNSの投稿だけを理由に慌てて銀行口座の紐づけを解除する必要性は高くないと考えます。
ただし、不審なアプリをインストールしてないかの確認はおこなうと安心かと思います。
念のため、以下の点をご確認ください。
- SNS広告や不審なサイトからアプリをインストールしていないか
- 身に覚えのないアプリがスマートフォンに入っていないか
- ユーザー補助などの権限に、見覚えのないアプリが登録されているか
Android端末の場合、Google Playストア以外から不審なアプリのインストールが無かったかご確認ください。
やまとくん不審なサイトや広告だけでなく、PayPayを装ったメール経由でのアプリのインストールは無かったかも確認してみてください。
PayPayから加盟店向けのお知らせにも注意喚起がなされています。
また、不審なアプリがスマートフォンを操作する際、ユーザー補助などの権限が悪用される場合があります。
そのため、Androidの設定から、見覚えのないアプリにユーザー補助の権限が付与されていないか確認しておきましょう。
一般的な確認手順は次のとおりです。
- スマートフォンの「設定」を開く
- 「ユーザー補助」をタップする
- 「ダウンロードしたアプリ」や「インストール済みのサービス」などの項目を開く
- 見覚えのないアプリや、意図せずオンになっている項目がないか確認する
もし不審なアプリが見つかった場合は、権限をオフにするだけでなく、アプリの削除や端末の安全確認も検討してください。
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PayPayの不正送金を防ぐためにできる対策
ここからは、PayPayの不正利用を防ぐためにできる対策を紹介します。
1. 不明なアプリのインストールを許可しない
Android端末では、アプリごとに「不明なアプリのインストール」を許可するかどうか設定できます。
設定画面から、ブラウザやファイル管理アプリなどに不要なインストール許可が付いていないか確認してみましょう。
一般的な設定手順は次のとおりです。
- スマートフォンの「設定」を開く
- 「アプリ」または「アプリと通知」をタップする
- 「特別なアプリアクセス」などの項目を開く
- 「不明なアプリのインストール」をタップする
- ブラウザやファイル管理アプリなど、一覧にあるアプリの許可状態を確認する
- 許可されているものがあればタップしてオフにする
この設定は、不審なアプリのインストールを防ぐための対策の一つです。
すでにインストールされた不審なアプリを無効化するものではないため、心当たりがある場合は別途確認が必要です。
2. PayPayの端末認証を有効にする
PayPayでは、アプリを利用する際に端末の認証を求める設定が用意されています。
やまとくん実際にAndroid端末で設定を試したところ、PayPayアプリを起動する際に顔認証によるロック解除が求められることを確認できました。
この設定を有効にしておけば、第三者がスマートフォンを遠隔操作しようとしても、認証を突破できない限りPayPayアプリを利用できない可能性が高まります。
設定手順は次のとおりです。
- PayPayアプリを開く
- 画面右下の「アカウント」をタップする
- 「セキュリティとプライバシー」をタップする
- 「端末の認証を有効にする」をオンにする
- 画面の案内に従って認証を設定する
3. PayPayの利用可能額を設定する
PayPayでは、支払い・友だちに送る・チャージについて、それぞれ自分で利用可能額を設定できます。
また、利用可能額に達した場合に、取引を自動で続けるか、一時保留にするかも選択できます。
利用可能額を設定しておけば、万一不正操作が行われた場合でも、被害を抑えられる可能性があります。
特に、普段の利用額が少ない方は、必要以上に大きな上限を設定しないことも検討するとよいでしょう。
やまとくん設定方法の詳細は、PayPay公式ヘルプ(PayPay公式:自分で登録する利用可能額の設定方法)の手順でできます。
4. 不要な銀行口座の紐づけを解除する
PayPayに複数の銀行口座を登録している場合、普段使っていない口座を削除することも選択肢の一つです。
やまとくん例えば、給与振込や貯蓄に使っている口座と、決済用の口座を分けておけば、決済サービスに登録する口座を限定できます。
銀行口座の削除は、PayPayアプリから行えます。
- PayPayアプリを開き、「アカウント」をタップする
- 「支払い方法の管理」をタップする
- 画面上部で削除したい銀行口座を表示する
- 対象の支払い方法にあるゴミ箱のマークをタップする
- 内容を確認し、「削除する」をタップする
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PayPayで身に覚えのない送金があった場合の対処法
PayPayで身に覚えのない送金や決済があった場合は、早急に対応するようにしてください。
1. PayPayの取引履歴を確認する
まず、PayPayアプリの取引履歴を確認し、身に覚えのない送金や決済がないか調べましょう。
確認手順は次のとおりです(参考:PayPay公式:取引履歴の確認方法)。
- PayPayアプリを開く
- ホーム画面の「取引履歴」をタップする
- 不審な取引がないか確認する
やまとくん不審な取引が見つかった場合は、日時や金額などをスクショなどして記録しておくとよいです。
2. 銀行とPayPayに速やかに連絡する
身に覚えのない送金が確認できた場合は、銀行とPayPayに速やかに連絡し、必要な利用停止などの手続きを確認しましょう。
不審なアプリをインストールした可能性がある場合は、端末の通信を遮断するなどして、別の安全な端末から連絡・手続きを行うことも検討してください。
端末が乗っ取られている疑いがある場合、その端末でパスワードを変更すると、変更後の情報まで盗まれるおそれがあります。
銀行やPayPayへの連絡に加え、警察にも相談しましょう。
3. PayPayの補償制度を確認する
PayPayには、不正利用による被害について補償を申請する制度があります。

公式ヘルプでは、主な条件として、
- 損害発生日から60日以内の申請
- 初回の申請であること、または前回申請した日から1年を超えていること
- 警察への被害届出
- PayPay所定の審査条件を満たすこと
などが示されています。
補償は原則全額とされていますが、すべてのケースで必ず補償されるわけではありません。
また、PayPayの残高を送る・受け取る機能を本人が使った取引は、補償制度の対象外とされています。
やまとくん申請条件や必要な手続きについては、必ず公式ヘルプ(PayPay公式:不正利用に伴う補償申請について)で最新情報を確認してください。
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まとめ
今回確認した公式情報の範囲では、PayPayのシステム自体が不正アクセスを受けたという発表は確認できませんでした。
一方、不審なアプリをインストールしたスマートフォンが遠隔操作され、PayPayで不正送金が行われる手口については、PayPayから注意喚起が出ています。
そのため、不審なアプリを入れた心当たりがない場合、SNSの投稿だけを理由に慌てて銀行口座の紐づけを解除する必要性は高くないと考えます。
ただし、端末の乗っ取りが疑われる場合や、不審な取引が確認された場合は、速やかに銀行やPayPayに連絡しましょう。