2024年4月17日現在、入国管理局から自動音声の電話がきた、+1 833・+1 855などで始まる電話番号で中国語も流れるという、SNS上で複数の投稿がなされている状況です。
+1 833などからくる電話は詐欺なのか?
入国管理局から自動音声での案内をしたり金銭を要求されることがあるのか?
このように思われる方もいるかと思います。
本記事では、入国管理局からの自動音声の電話・ユーザの対応について記載します。
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入国管理局からの自動音声の電話がかかってくる状況について
2024年4月17日現在、入国管理局から自動音声の電話がきた、+1 833・+1 855などで始まる電話番号で中国語が流れるという、SNS上で複数の投稿がなされている状況です。
今、スマホに電話がかかってきたのですが
— 昼熊『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う』『村づくりゲームのNPCが生身の人間としか思えない (@jihanki_hakkon) April 17, 2024
入国管理局からのお知らせですって!
日本に滞在している知人の外国人の方がなんやかんやらしいです
日本人の知人すら数えるほどしかいないのに、外国の知人?
これ詐欺か何かなんですかね?
海外らしき電話番号から、昨日は家族に、本日は私に、「入国管理局」を名乗る自動音声の電話がかかってきました。20秒の自動音声で、最後に中国語で何かをアナウンスして切れました。在日中国人を狙った詐欺なのでしょうか。
— popo3beta (@popo3beta) April 17, 2024
さっき入国管理局から滞在パスポートについて重要なお知らせがありますって電話来たんだけどなに? pic.twitter.com/V2Tleu1fJ6
— しろくろ (@sirokuro0419) April 15, 2024
上記投稿内容をまとめると、以下のとおりです。
- 入国管理局からのお知らせに関する電話がかかり、日本に住んでいる知人の外国人について尋ねられた
- 入国管理局を名乗る自動音声の電話がかかってきて、20秒間は自動音声で、中国語のお知らせに変わり電話が切れた
- 入国管理局から滞在パスポートについての重要なお知らせという電話が+1 822で始まる電話番号からかかってきた
このように、入国管理局から+1 8から始まる電話がかかってきており、中国語のお知らせを含む自動音声の電話であったという投稿が複数確認されている状況です。
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「+1 8」から始まる電話番号・国番号はどこであるか
+1 8から始まる電話番号はどこからなのか調査するため、auのサイトの国番号一覧を調べてみました。
投稿内容で確認された+1 8(+ 1 833・+1 855・+1 810)については、以下のとおりです。
国番号 | 国・地域名 |
---|---|
1 833 | 該当無し |
1 855 | 該当無し |
1 810 | アメリカ合衆国・ミシガン |
+1 810はミシガン(アメリカ)でそれ以外は該当なしとなっています。
しかしながら、この電話が実際にアメリカからかかってきたのかというと、必ずしもそうとは限らないようです。
実際にはその国にいなくても、スマホアプリを使用することで国際電話番号を取得することが可能となります。
当方が書いた以下の記事にスマホアプリを使用した手口について記載していますので、よろしければあわせてご覧ください。
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入国管理局からの自動音声・中国語の電話は詐欺である
今回の入国管理局からの自動音声電話についてみていくと、いくつか不審点が見られます。
まず入国管理局という名前ですが、2019年4月より出入国在留管理庁が設置されて、入国管理局はすでに廃止されています。(参考資料:wikipedia)
よって、この入国管理局という名前を使っている時点で不審な電話である可能性があります。
そのほかにも公的な機関がアメリカなどの国際電話番号を使って、自動音声の電話で国民に電話をかける可能性があるのかについてよく考えていく必要があります。
出入国在留管理庁の公式Xでは、実際に以下のような注意喚起をしています。
【入管を名乗る不審電話】
— 出入国在留管理庁(Immigration Services Agency) (@MOJ_IMMI) April 12, 2024
本日、入管を名乗る不審な電話に関する問合せが複数寄せられています。
自動音声で「重要な書類を保管している」旨の案内が流れるとの問合せですが、入管ではこのような案内を自動音声で行うことはありませんので、回答などはしないでください。 https://t.co/RXhOcmz0t9
上記投稿内容をまとめると以下のとおりです。
- 入管を名乗る不審な問い合わせが複数寄せられている状況である
- 自動音声で「重要な書類を保管している」旨の案内が流れる
- しかしながら、出入国在留管理庁ではこのような案内を自動音声で行うことはない
このように、出入国在留管理庁では、自動音声で「重要な書類を保管している」というような案内を自動音声で行うことは無いとお知らせしています。
最近増加している不審電話を受けての注意喚起となりますので、入国管理局をかたる自動音声で国際電話番号からの電話があった際には詐欺である可能性が高いと考えられます。
また、投稿内容に記載されているリンク先「入管を名乗る不審な電話、文書にご注意ください」には、これまでに寄せられている電話の例が複数掲載されているため、参考にされると良いと思います。
相談事例をいくつか紹介すると以下のようなものとなっています。
引用元:出入国在留管理庁ホームページ
- 入管職員を名乗る者から、知人の外国人が空港の入国審査で足止めされているとして、入国手数料を振り込むよう要求された
- 中国語のアナウンスで「在留カードに異常があるため、失効になる。速やかに受付センターに連絡してほしい。失効の原因については○番を押し、問い合わせてほしい。」と要求された。
- 入管職員、中国の警察を名乗る者から、日本語(電話中に中国語を話す者と交代)で「パスポートに異常が見つかったので、身柄を確保・連行することが決定した。」旨伝えられ、保釈金を払うよう電話を受けた
最終更新日が7月6日となっていることから、過去にも入管を騙る詐欺目的の電話が発生していたようです。
また、職員が電話で金銭を要求することはないという記載もあるため、そのような内容を含んでいる場合は注意が必要です。
出入国在留管理庁及びその地方官署の職員が、電話で金銭を要求することは一切ありませんので、ご注意下さい。
引用元:出入国在留管理庁ホームページ
知人の外国人が足止めされているため、入国手数料を払うように要求されたというのは、在日中国人ではなく、日本人をターゲットにしている内容だから注意する必要があるね。
在日中国人に向けて身柄を拘束するため、保釈金を要求されるという事例もあり、中国人(もしくは中国語が分かる方)をターゲットにしたものもあります。
直近でも中国大使館を騙る詐欺の電話が多数かかってきている現状であるため、引き続き注意する必要があります。
参考までに、最近の事例を紹介した記事をいくつか掲載しておきます。
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入国管理局からの自動音声・中国語の電話へのユーザの対応
入国管理局からの自動音声・中国語の電話については以下の点で不審であると言えます。
- 出入国在留管理庁による注意喚起もあり、国際電話からの自動音声電話は詐欺の可能性が高い
- 直近でも中国大使館を騙る詐欺の電話が多数かかってきている現状であり、本件のお知らせについても詐欺である可能性が高い
よって、このような電話がかかってきても無視をするとよいでしょう。
先ほど紹介した出入国在留管理庁のサイトでも、職員が「電話で金銭を要求することは一切ありません」と記載されていますので、そのような内容を含んだ電話は詐欺である可能性が高いと思われます。
どうしても不安な方は安易に対応するのではなく、出入国在留管理庁の職員に事実確認のため、相談をするなどの対応をとるといいと思います。
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まとめ
本記事では、入国管理局からの自動音声の電話・ユーザの対応について記載しました。
この記事が参考になれば幸いです。
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