2025年8月12日現在、ドコモからのショートメールで「2026年4月1日以降、ご利用中の機種において110番や119番などの緊急通報がつながりにくくなる可能性がございます。」という内容の連絡がきたという、SNS上での投稿が複数なされています。
- 自分はiPhoneを持っているが今回のショートメールで言われている「緊急通報がつながりにくくなる」機種の対象なのか?
- 比較的新しいiPhoneを持っているはずだが、なぜ今回のショートメールが届いたのか?
- 対象の端末・機種の確認方法はどのようにするのか?
本記事では、ドコモからのショートメール「緊急通報がつながりにくくなる」でiPhoneの対象機種はなにかなどについて記載します。
ドコモからのショートメールで「緊急通報がつながりにくくなる」という連絡が来た
2025年8月12日現在、ドコモからのショートメールで「2026年4月1日以降、ご利用中の機種において110番や119番などの緊急通報がつながりにくくなる可能性がございます。」という内容の連絡がきたという、SNS上での投稿が複数なされています。
SNS上で確認されているドコモからのショートメールの内容は以下のとおりです。
本メッセージは影響を受ける機種をご利用のお客様のみにお送りしております。
【重要なお知らせ】
2026年4月1日以降、ご利用中の機種において110番や119番などの緊急通報がつながりにくくなる可能性がございます。
本メッセージをお受け取りのお客様には、特別なクーポンをご用意しております。クーポンには有効期限がございますので、お早めにお近くのドコモショップもしくはオンラインショップにて機種変更の手続きをお願いします。★お客様限定施策★
5,500円分(税込)のお取替えクーポン※有効期限:8月31日(日)まで■対象機種
以下ホームページをご確認ください。
https://docomocoupon.idc.nttdocomo.co.jp/cam/season/4G_sms_android/▼ドコモオンラインショップはこちら
https://onlineshop.smt.docomo.ne.jp/index.html発生する事象の詳細については、以下ホームページをご確認ください。
https://www.docomo.ne.jp/info/3g_closed/index.html※2025年7月28日時点で当社に登録されているご利用機種情報をもとにご案内しております。
SNS上で確認されているショートメール文面
※重要なお知らせのためSMS受信拒否のお客様にもお送りしております。
このメッセージの内容で述べていることは以下のとおりです。
- 2026年4月1日以降に、現在利用している端末が110番や119番などの緊急通報がつながりにくくなる可能性がある
- 今回メッセージを受け取ったユーザは、特別なクーポンを用意している
- クーポンの利用期限は8月31日までとなっており、5,500円分である
このメッセージを受けて、多くのユーザが戸惑っていることかと思われます。
たとえば、なぜiPhoneの機種変更したばかりなのに、このようなショートメールが届いたのか分からない、今回の「緊急通報がつながりにくくなる」影響を受けるiPhoneやApple製品はなにか確認する方法が分からないと思われているかもしれません。
以下では、緊急通報がつながりにくくなるiPhone・Apple製品の対象機種の確認方法や、なぜiPhoneの機種変更したばかりなのに、このようなショートメールが届いたのかについて記載します。
そもそも今回のショートメールの内容が本物なのか・緊急通報が繋がりにくくなる他の端末についてはどのように調べるのかについては、以下の記事をご覧ください。
スポンサーリンク
なぜ「緊急通報(110番や119番など)がつながりにくくなる」状況が発生するのか
「緊急通報(110番や119番など)がつながりにくくなる」状況が発生する理由については、ドコモ公式サイト(「FOMA」および「iモード」サービス終了のご案内)に詳細が記載されています。
- 第3世代移動通信方式(3G)の「FOMA」と携帯電話からインターネットやメールを利用できるサービス「iモード」を、2026年3月31日(火曜)に終了する予定のため
- 「FOMA」や「iモード」は利用者が減少しており、サービス終了により電波の有効利用・通信サービスの高品質化を図っているため
「FOMA」は2001年10月から、「iモード」は1999年2月からサービスを開始し、多くの方にご利用いただいておりましたが、4Gや5Gの普及により、利用者が減少しています。本サービスを終了することにより、電波を有効活用し、より高品質な通信サービス提供を目指してまいります。
ドコモ公式サイト(「FOMA」および「iモード」サービス終了のご案内)
この「FOMA」終了の影響により、一部の古いiPhone/Apple製品でも「緊急通報がつながりにくくなる」端末が出てくるものと考えられます。
「緊急通報がつながりにくくなる」などの制限の対象となるiPhone・Apple製品の機種のリストの確認方法
「FOMA」および「iモード」サービスの終了に伴い、影響を受ける機種の確認は、ドコモ公式サイト(「FOMA」および「iモード」サービス終了のご案内)のページ下部の「FOMA」サービス終了の影響を受ける機種(FOMA/4G)で確認することができます。

「条件を選択して調べる」のタブでは、この箇所にカテゴリ、メーカー、発売時期を選択する欄があるので、必要事項を選択して確認をするようにしてみて下さい。

ここでは、メーカーを選択するの箇所でAppleと入力すると、iPhoneやAppleWatchのリストを出すことができます。
「機種名を入力して調べる」のタブでは、自分で調べた機種名を入力して調査することができます。

例えば、「機種名を入力して調べる」のタブで「Apple X」と入力すると、制限事項が「ネットワーク故障や輻輳時に緊急呼がつながりにくくなる場合があります。」など5つの項目が出てきますので、その内容を見て、制限事項の内容を把握することもできます。
「対象機種の一覧を見る」のタブでは、ご利用いただけなくなる機種(FOMA)、音声通話または一部機能がご利用いただけなくなる機種(4G)、一部機能がご利用いただけなくなる機種(一部4G機種)の一覧が表示されますので、自身の機種が影響を受ける端末なのかを確認することができます。
以下は、一部機能がご利用いただけなくなる機種(一部4G機種)の一覧の画像となります。

画像のように、リスト内の(1)の列にチェックが入っているのが「ネットワーク故障時や輻湊時に緊急通報が繋がりにくくなる」リストとなります。

表はマウスホイールや右側をドラッグして下にずらすと、残りのApple製品を確認できます。最初は見逃していました。
なお、「ネットワーク故障時や輻湊時に緊急通報が繋がりにくくなる」以外の、その他の制限事項としては、以下のようなものがあります。
- VoLTE非対応:音声通話がご利用いただけなくなります。
- ネットワークサービス(発信者番号通知・着信通知等)の設定の変更ができません。
- Bluetoothテザリングがご利用いただけなくなります。
- セルフモード(機内モードなど)時に緊急通報(110、118、119)ができません。
- VoLTE OFFの設定をしている場合、音声通話がご利用いただけなくなります。VoLTE ONに設定を変更することでご利用可能となります。
- ネットワーク故障や輻輳時に音声通話やSMS等がつながりにくくなる場合があります。
- ネットワーク故障や輻輳時に音声通話やSMS等がつながりにくくなる場合がありますが、電源OFF/ONにより通常通り通信可能になる場合があります。
- 制限事項以外にも一部機能が使えない可能性があります。
これらの制限事項が、自身が持っているiPhoneやApple製品で該当するかを、上記で記載したいずれかの方法で調べてみてください。
そこで、ネットワーク故障や輻輳時に緊急通報が繋がりにくくなるなどの記載された制限事項を許容できないという方は、機種変更を検討すると良いかと思います。
スポンサーリンク
FOMA・iモード終了の影響を受けない機種のはずなのになぜ連絡が来たのか
なお、FOMA・iモード終了の影響を受けない機種のはずなのになぜ連絡が来たのかという、戸惑いの声もSNS上では複数確認されています。
これについて考えられる可能性としては、マイドコモの登録端末が古い機種に設定されたままというものになります。
SNS上でもその可能性について指摘している投稿もいくつか見られます。
「3G回線が2026年3月に終了するから4G5Gに機種変してね!」って事か、マイドコモの登録端末がGalaxyS6のままだからメールきたんだな
SNS上の投稿内容
このように、ドコモ側がショートメールを送信するユーザの選定方法として、マイドコモに登録された端末の機種を元に、送信した可能性も考えられるかと思われます。

ショートメールの文面にも「2025年7月28日時点で当社に登録されているご利用機種情報をもとにご案内しております。」と記載しているね。
もし、マイドコモに登録している機種が現在使用してる端末と違うという場合は、マイドコモの登録端末が、FOMA・iモード終了の影響を受けるような、古い機種に設定されたままの可能性を疑ってみると良いかと思います。
なお、マイドコモに記載している「ご利用中の機種」の箇所については、自身では変更ができないものとなっています。
そのことは、ドコモ公式のよくあるご質問の「My docomo(Web)に表示される「ご利用中の機種」が利用している機種と違う」というタイトルのページに記載されています。
- 「ご利用中の機種」にはドコモショップ/d garden、ドコモオンラインショップで最終購入した機種や故障交換、ケータイ補償などの求償交換した機種が表示されるようになっている
- 「ご利用中の機種」は自身で変更はできない
もし、上記の「緊急通報がつながりにくくなる」などの制限の対象となるiPhone・Apple製品の機種のリストに該当しない場合は、ショートメールが届いたとしても問題は無いと考えられるので、内容については無視をしても良いと考えられます。
スポンサーリンク
VoLTE OFFの設定をしている場合に音声通話が利用できなくなるに該当する場合の対応
「FOMA」サービス終了の影響を受ける機種(FOMA/4G)内の、一部機能がご利用いただけなくなります(一部4G機種)の制限事項の中に「VoLTE OFFの設定をしている場合、音声通話がご利用いただけなくなります。VoLTE ONに設定を変更することでご利用可能となります。」というものがありました。
音声通話が利用できなくなるという、少し怖いことが書いてありますが、この制限事項に記載のように、その場合は、VoLTE ONに設定を変更することで音声通話の利用が可能になる見込みです。
なお、本変更は2026年4月1日以降の話になりますので、慌てる必要はなく、設定の必要が出てきたら対応するようにしてみてください。
- 「設定」をタップ
- 「モバイル通信」をタップ
- 「通信のオプション」をタップ
- 「音声通話とデータ」をタップ
- 「VoLTE」をタップ
まとめ
本記事では、ドコモからのショートメール「緊急通報がつながりにくくなる」でiPhoneの対象機種はなにかなどについて記載しました。
この記事が参考になれば幸いです。
ガジェット・日常に関する他の記事も併せて読まれています。
以下のリンクから確認できますので、ぜひご覧ください!