2026年1月29日現在、「山梨県警遺失物管理課を名乗る自動音声の電話がかかってきた」という声が、SNSを中心に増えています。
内容は「落とし物が届いている」「預かり期限が本日までであり、案内のため折り返してほしい」といったもの。
一見すると本物っぽく聞こえますが、結論から言うと、この手の電話は詐欺の可能性が極めて高いと考えられます。
この記事では、
- SNS上の具体的な自動音声電話の内容・体験談
- 警察公式サイトに書かれている運用内容
- なぜ自動音声電話の遺失物の連絡が危険なのか
を整理し、最近発生している電話が詐欺かどうかを検証します。
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山梨県警を名乗る「落とし物の自動音声電話」とは
SNSで報告されている電話の特徴は、次のような共通点があります。
- 山梨県警遺失物管理課を名乗る
- 人の声ではなく自動音声
- 落とし物が届いていると案内
- 折り返し電話を促す
この時点で「本当に警察なのか?」と疑問を持つ人も多く、実際にSNS上では不審に感じたという声が多数投稿されています。
SNS上で確認されている実際の声
実例①:X(旧Twitter)投稿
山梨県警の遺失物管理課から「落し物の保留期限が今日までの方にお電話しています」という自動メッセージの電話がかかってきた。
— くまはち(LD50) (@kuma_hati) January 29, 2026
オレ、知ってる。これ特殊詐欺だ
投稿内容の要旨
- 山梨県警遺失物管理課を名乗る電話が着信
- 自動音声で落とし物の案内
- 正規の警察連絡とは思えず不審に感じた
警察からであれば通常は職員の口頭での連絡であるため、「自動音声」という点に強い違和感を覚えた様子が読み取れます。
こころ落とし物の保留期限が今日までと慌てさせる点も詐欺の特徴と言えそう。
実例②:X(旧Twitter)投稿
山梨県警遺失物管理課とかいうところから音声ガイダンスで「遺失物が届いてます、期限が切れるから法人なら9を個人なら2を押して下さい」という留守電が入ってました
— たつを (@iusagiman) January 28, 2026
詐欺です
息子はこの音声を聞いて最初信じたようで、詐欺だよと言うとマジかーって驚いていました
皆さんもお気をつけ下さい
投稿内容の要旨
- 落とし物に関する自動音声電話がかかってきた
- 山梨県警遺失物管理課を名乗っていた
- 「遺失物が届いているため、法人の方は9を個人なら2を押してください」と指示された
こちらも「正規の警察対応とは思えない」として、注意喚起の意味合いで投稿されています。
これらの投稿から分かるのは、同じような内容の電話が複数人に届いているという点です。
なお、実際に自動音声の指示通りに2番を押して電話に出たところ、
「個人の方ですね、確認のため名前と電話番号をお願いします」
と言われたとのことです。
こころ遺失物届を出した覚えのない方にも電話が来ているみたいで、かなり不審だね。
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警察は落とし物を自動音声で案内するのか?
では、警察が実際に自動音声で落し物が見つかった旨を伝えることはあるのか?
そのような運用をしていないという公式の記載がないかを調査しました。
すると、山梨県警ではないですが、神奈川県警公式サイトでは、落とし物を装った不審電話について、次のように明確な注意喚起が掲載されていました。
- 警察では、拾得物(落とし物)について自動音声による案内は実施していない
- 自動音声の問い合わせは不審な電話であるため、電話を切り、警察署へ確認をして欲しい
警察では、拾得物から遺失者と特定するために、さまざまな調査を行っており、遺失者等へ直接の電話も行っていますが、自動音声での調査・問い合わせは一切実施しておりせん。
神奈川県警旭警察署
このように、神奈川県警では明確に、自動音声での拾得物の連絡の実施を否定しています。
この運用は基本的には全国でも同じような運用をしていると考えられ、山梨県警でも自動音声での連絡は実施していないと言えます。
やまとくん警察庁の公式サイトで、全国の都道府県警察に対し遺失物法の解釈運用基準が制定されていますよ。
各県警はこの運用基準に乗っ取って遺失物の管理をしているはずです。
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落とし物連絡に関する警察の基本的な運用
なお、当方でも山梨県警を含む各都道府県警の公式サイトや案内ページを見たところ、落とし物対応には共通した特徴があります。
- 落とし物の連絡は原則として文書による、もしくは口頭での通知
- 問い合わせ先として掲載されているのは警察署の代表番号(市外局番+固定電話)
- 自動音声による個別連絡についての記載は確認されていない
- フリーダイヤル(0120)番号が案内されている例も確認されていない
これは、警察庁が定める遺失物法の運用方針に基づき、全国共通で採用されている対応と整合します。
各都道府県警察の長殿
警察庁の公式サイト(遺失物法の解釈運用基準第15)
(中略)
通知は、拾得者又は施設占有者の面前で行う場合(物件を提出した拾得者又は施設占有者が所在している間に遺失者に連絡が取れ、これに返還できることとなった場合等)を除き、原則として文書により行うこと。
なお、口頭により通知を行ったときは、その旨を拾得物件控書その他の書面に記載しておくこと。
やまとくん上記では通知について、原則として文書により行うとありますね。
こころ口頭で通知を行う場合もあるようだが、自動音声で唐突に電話がかかることはまずなさそうだね。
警察庁の公式サイトにあるように、全国の都道府県警察に対し遺失物法の解釈運用基準が制定されているため、山梨県警もこのやり方に従っていると考えられます。
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なぜ落とし物を装った自動音声詐欺が増えているのか
「落とし物」という言葉は、
- 自分も何か失くしたかもしれない
- 警察と言われると信じやすい
という心理を突いたものと考えられます。
そこに自動音声と折り返し指示を組み合わせることで、相手に冷静に考える時間を与えず行動させる狙いがあるのでしょう。
やまとくん実際に電話に出ると、名前や電話番号を聞かれたとのことですので、個人情報の窃取など注意が必要です。
山梨県警を名乗る「落とし物の自動音声電話」が来たときの正しい対応
では、山梨県警を名乗る「落とし物の自動音声電話」が来た際の対応はどうすればよいのか。
基本的には以下のような対応をすると良いでしょう。
- その番号には折り返さない
- 音声案内に従って操作しない
- 不安な場合は自分から最寄りの警察署の公式番号に確認
- 迷ったら警察相談専用窓口「#9110」に相談
先ほど紹介した神奈川県警のサイトにも、不審な電話が来た際は、電話を切り、警察署に確認するよう促しています。
これだけで被害はほぼ防げるでしょう。
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まとめ|山梨県警を名乗る落とし物の自動音声電話は詐欺の可能性が高い
上記調査内容から、本件の山梨県警を名乗る落とし物の自動音声電話は詐欺の可能性が高いと言えます。
詐欺の可能性が高いと言える理由は以下のとおりです。
- SNS上で同様の電話報告が複数確認されており、遺失物届を出した覚えがないと伝えたら電話が切れてしまった
- 神奈川県警は公式に「落とし物を自動音声で案内することはない」と明言
- 各都道府県警の公式案内とも運用が一致しない
以上を踏まえると、
最近発生している「山梨県警遺失物管理課を名乗る自動音声の電話」は、詐欺の可能性が極めて高い
と判断して問題ありません。
やまとくん少しでも不審に感じた場合は、折り返さず、公式窓口へ自分から確認すると良いでしょう。