2025年7月3日現在、人材紹介サービスを提供している会社のモーガン・マッキンリー(Morgan McKinley)からオンラインワークを紹介するショートメールが届いたという、SNS上の投稿が複数確認されています。
人材紹介サービスだから仕事を紹介することはあるかもしれないが、メッセージの送信元のアドレスを見ると不審だが詐欺ではないのか?
このように思われる方もいるかもしれません。
本記事では、モーガン・マッキンリーからの「モーガン・マッキンリー・ジャパンの採用担当、高橋 莉奈と申します」で始まるメッセージは詐欺かどうか・ユーザの対応について記載します。
メッセージ「モーガン・マッキンリー・ジャパンの採用担当、高橋 莉奈と申します」が届いたという声
2025年7月3日現在、人材紹介サービスを提供している会社のモーガン・マッキンリー(Morgan McKinley)からオンラインワークを紹介するショートメールが届いたという、SNS上の投稿が複数確認されています。
SNS上で確認されるメッセージの内容は以下のとおりです。
- モーガン・マッキンリーがホットメールの捨て垢のようなアドレスからリクルートメールが届いた
- モーガンマッキンリージャパンの高橋 莉奈からのメッセージがしつこい、朝の8時台にもかかわらず、すでに4件程来ている
なお、SNS上に投稿されているメッセージの文面も参考までに掲載しておきます。

上記文面を見ると以下のようなことが分かります。
- メッセージ経由での、リモートワークの仕事のあっせんをしており、仕事内容は取引先データの更新・露出度や予約数を向上させる仕事
- 収入の目安は試用期間終了後に80万円と高額なものとなっている
- 連絡はメッセージに掲載されているLINEIDまで行うよう案内している
- 対象は23歳以上と記載
- 5日ごとにボーナスが支給とも記載
収入の欄を見ると、取引先データの更新・露出度や予約数を向上させる仕事と、少し曖昧な記載内容となっており、詳細な内容を知りたい場合はLINEIDを登録して誘導するような文言も記載されています。
また、ボーナスが5日ごとに支給・使用期間終了後には80万円とかなり高額な仕事内容となっており、かなり怪しいと思われる印象を持つ方もいるかと思います。
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モーガン・マッキンリーの詐欺メールに関する注意喚起情報
モーガン・マッキンリー公式サイトでは詐欺メール・メッセージに対する注意喚起のページが公開されており、今回のメールに関連のありそうな箇所をまとめると以下のとおりです。
- 最近「Morgan McKinley の社員を装った迷惑メール(またはメッセージ)が届いた」というお問い合わせが増えている状況である
- 転職希望者から個人情報を収集し、悪質な場合には求職者から前払い金を要求したりする事例も確認されている
- 本詐欺事例は、モーガン・マッキンリー以外の人材紹介会社でも確認されている
- モーガン・マッキンリーでは、初めての連絡には公式ドメイン(@morganmckinley.com)からの電子メール、Linkedin、電話などの確立されたチャネルを使用している
重要なお知らせ
最近、「Morgan McKinley の社員を装った迷惑メール(またはメッセージ)が届いた」というお問い合わせが増えています。Linkedin、Facebook、Whatsapp等のメッセージング・プラットフォームに開設した偽のSNSアカウントから、転職希望者やその他個人から個人情報を収集したり、悪質な場合には求職者から前払い金を要求したりする事例が発生しています。当社だけでなく、世界中の人材紹介会社の名が悪用されており、各社のウェブサイトにも同様の警告が掲載されています。
モーガン・マッキンリー
Morgan McKinleyでは初めてのご連絡に Whatsappを使用しておりません。初めてご連絡を差し上げる際は必ず、公式ドメイン(@morganmckinley.com)からの電子メール、Linkedin、電話など、確立されたチャネルを利用しています。
このように、本件のような人材紹介を騙る詐欺事例は他の人材紹介会社でも確認されており、他の会社においても警告を促す注意喚起情報が掲載されている状況です。
当方でも、今年発生した人材紹介会社を騙る詐欺事例についていくつか記事にしていますので、もし興味のある方は参考までにご確認ください。
また、今回のメッセージの中には、上記画像で見られたように、送信元のメールアドレスにホットメールの捨て垢のようなものが使われていることが分かります。
ランダムな文字列の後に@hotmail.comと記載されており、一般の企業が求職者に向けて送信するメッセージとしてはあまりにも不信感が強いものとなっています。
モーガン・マッキンリーの注意喚起情報によれば、初めて連絡をする際には、かならず公式ドメイン(@morganmckinley.com)からの電子メールを用いるという記載がなされていますので、捨て垢のようなホットメールを使用してのメッセージは詐欺である可能性が非常に高いと考えられます。
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過去にも会社名だけを変えた同一の内容の詐欺メッセージが確認されている
また、今年の4月ごろにもJACリクルートメント、dodaを騙る同様の内容のメッセージが不特定多数のユーザに送信されており、両会社ともに送信した事実はないという注意喚起情報を掲載しています。
以下は、doda公式サイトで公表された内容となります。
現在、SMSを通じて、dodaを名乗りオンラインワーク(パートタイム/フルタイム)を紹介する不審なメッセージが届いたという問い合わせを複数いただいております。
doda公式サイト
dodaのサービスから個別にパートタイム/フルタイムの仕事等を紹介するメッセージをお送りした事実はありません。
該当のメッセージに返信または記載されたURLにアクセスせず、速やかに削除していただきますようお願いいたします。
なお、その時に送信されたメッセージは以下のとおりです。

このように、会社名だけモーガン・マッキンリーに変えた、案件の内容がほぼ同じ内容のもの(応募条件が若干異なるくらい)をメッセージで送信していることが分かります。
人材紹介サービスを提供している会社の名前を騙り、まったく同じ内容のメッセージを不特定多数の方にばらまいている可能性が考えられます。
メッセージ「モーガン・マッキンリー・ジャパンの採用担当、高橋 莉奈と申します」は詐欺の可能性が高い
上記調査結果より、本件メッセージ「モーガン・マッキンリー・ジャパンの採用担当、高橋 莉奈と申します」は詐欺である可能性が高いものとなります。
もし、メッセージ記載のLINEIDに連絡をすると、最終的にタスク副業の詐欺などの被害にあう可能性もあり、注意が必要です。
タスク副業詐欺では、報酬が支払われるとうたうが、実際は作業ミスなどの名目で高額を送金させる詐欺事案となります。
タスク詐欺の事例については、2025年2月7日に消費者庁が注意喚起しており、現在も引き続き発生が確認されているようです。
もし、興味のある方は、こちらの消費者庁のサイトで紹介されている事例も併せてご覧ください。
また、モーガン・マッキンリーによれば、転職希望者から個人情報を収集し、悪質な場合には求職者から前払い金を要求したりする事例も確認されているとのことのようですので、マニュアル代やサポート契約などの名目で高額のお金を要求されてしまうかもしれません。
さらに、副業詐欺では、仕事内容があいまいであり、具体的な仕事内容を明記しないケースが多く、実際に登録したら、違法行為を伴うような業務・詐欺的な手法で他人を勧誘するビジネスだったという場合もあるようです(参考:ドコモ安心セキュリティ)。
具体的な仕事の内容を記載していない
ドコモ安心セキュリティ
副業詐欺サイトでは、「誰でもできる簡単な作業」「スマホ1台で楽々稼げる」といった曖昧な説明で、具体的な仕事内容を明記しないケースが多く見られます。実際に登録してみると、違法行為を伴う業務や、詐欺的な手法で他人を勧誘するビジネスだったという場合もあります。
今回記載の文言では、「取引先データの更新・露出度や予約数を向上させる仕事」という、非常にあいまいな表現を使っており、具体的な仕事内容がよく分からないため、注意が必要です。
もし本件メッセージを受け取った際は記載されたLINEIDあてに連絡をすることなく、削除するようにするとよいでしょう。
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まとめ
本記事では、モーガン・マッキンリーからの「モーガン・マッキンリー・ジャパンの採用担当、高橋 莉奈と申します」で始まるメッセージは詐欺かどうか・ユーザの対応について記載しました。
この記事が参考になれば幸いです。