2025年6月4日現在、WindowsのPCでChromeを開こうとすると、Microsoftのファミリーセーフティによって、ブラウザがブロックされてしまうという現象が一部ユーザのPCで発生している模様です。
- 1人でPCを使っているはずなのに、なぜファミリーセーフティが起動してChromeが開けないのか?
- これまで問題なくChromeが使えていたはずが、突然使えなくなってしまったが回避策はあるのか?
本記事では、Microsoftのファミリーセーフティが起動してChromeが開けない問題・ユーザの対応について記載します。
Microsoftのファミリーセーフティが起動してChromeが開けないという声
2025年6月4日現在、WindowsのPCでChromeを開こうとすると、Microsoftのファミリーセーフティによって、ブラウザがブロックされてしまうという現象が一部ユーザのPCで発生している模様です。
本問題は、海外掲示板RedditやMicrosoftのフォーラムなどでも投稿が確認されており、Chromeを開こうとすると警告なく閉じる・クラッシュするという報告が複数なされている状況です。
原因としては、マイクロソフトのファミリーセーフティの機能でChromeがブロックされるというものが確認されていますが、ファミリーセーフティの設定をした覚えのないユーザでもポップアップが表示されてしまうという投稿もいくつか見られています。
Today, when I tried to open Google Chrome, a pop-up from Microsoft Family feature appeared saying I need to ask for permission to use it. This was very unexpected. Everything worked fine the last time I used the laptop, and I don’t remember setting up any kind of restriction or permission settings.
Reddit
I’m not sure what triggered this, and I’d really appreciate help in resolving it. I need regular access to my laptop and browser for daily use, and this restriction is getting in the way.
今日、Google Chromeを開こうとしたら、マイクロソフトのファミリー機能からのポップアップが表示され、使用許可を求める必要があると言われた。これはとても予想外だった。前回ラップトップを使ったときはすべてうまくいったし、何らかの制限や許可を設定した覚えもない。
何が引き金になったのかよくわからないので、解決するための手助けをぜひお願いします。私は日常的にラップトップとブラウザにアクセスする必要があるのですが、この制限が邪魔になっています。
なお、エラーメッセージとしては、以下のような文言が確認されています。
このアプリを使用して良いかどうか確認する必要があります
引用:マイクロソフトファミリーセーフティの画面
ファミリーセーフティ設定のため、Google Chromeは使用できませんが、質問しても問題ありません
使用を依頼
このエラーのように、Chromeが使用できない要因はファミリーセーフティの設定が影響している可能性が考えられますが、メッセージ通りに「使用を依頼」ボタンを押しても解決はしなかったという声もあります。
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Chromeを再インストールをしても改善しないという声
Chromeブラウザに問題があるのかと考えるユーザは、Chromeを再インストールして再起動を実施する方もいると思いますが、問題は改善されなかったという声も確認されています。
なお、古いバージョンのChromeに起因する問題ではなく、新旧のChromeのバージョンで確認されていることから、特定の脆弱性のあるバージョンのChromeがブロックされているわけではなく、Chrome自体がブロックされている可能性もあるかと思います。
Microsoft アカウントの生年月日が実際よりも若い設定となっており変更できない
Google Chromeヘルプなどのフォーラムに投稿されている内容をみると、Microsoftアカウントの生年月日が実際の年齢よりも若いものとなっており、1歳の設定となっているなど、プロフィールの年齢が異なっている方もいるようです。
以下はChromeヘルプのフォーラムに記載の投稿内容となります。
■ 現状:
Google Chromeヘルプ
・Google Chrome が開けない
・Microsoft アカウントの生年月日が「2024年1月1日」と誤って登録されている
・そのため「未成年」と判定され、自動的にFamily Safetyの制限がかかっている
このように、実際の年齢とは異なる、子どもアカウントのような扱いとなっており、ファミリーセーフティの制限にかかっている可能性も考えられます。
なお、マイクロソフトアカウントで生年月日の修正をしようとするも編集がクリックできず、プロフィールの更新ができないという状況となるようです。
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Microsoftのファミリーセーフティが起動してChromeが開けない場合の対応
上記記載内容より、ファミリーセーフティによる制限が要因でChromeが開けない可能性が高いものとなり、マイクロソフトアカウントの生年月日の更新ができない場合は、このブロックが解消できないかもしれません。
根本的にはマイクロソフト側が本問題を認識して、対応するのを待ち、それまでは、代替えのブラウザとして、Edgeブラウザなどを使用して、問題の解消を待つということになるかと思います。
なお、ネット上で確認されている回避策としては、以下のものが確認されています。
- Chromeのメインの実行ファイルの名前を「chrome1.exe」などに変更する
- マイクロソフトアカウントの代わりにローカルアカウントを使用することでファミリーセーフティを回避する
Chromeの実行ファイルは「C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe」となりますが、使用環境によっては異なるかもしれません。
また、ローカルアカウントを使用することを検討している方は、HPサポートナビのやり方などを参照して実施してみてください。
上記の方法はprime videoが再生できなくなるなど、Chromeの一部動作に支障がでる可能性もあり、また、ローカルアカウントを使用することで複数のPCで設定を共有ができないなど、Windowsの使用感が代わってしまうなどのデメリットもありますので、もし実施する際にはご注意ください。
また、ポリシーを一元管理している企業や学校などの環境では、上記操作は実施ができない可能性もあります。
2025年6月4日の時点では、マイクロソフト側が問題を認めるお知らせの掲載は確認できず、なぜChromeがブロックされるようになったのかの理由は現時点では不明となります。
マイクロソフトやGoogleの今後の対応を見守ることになると思われます。
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まとめ
本記事では、Microsoftのファミリーセーフティが起動してChromeが開けない問題・ユーザの対応について記載しました。
この記事が参考になれば幸いです。