2023年10月21日現在、カナダケベックなど「+1」から不審な電話がかかってきたというSNS上の投稿が多数あるようです。
カナダケベックから謎の迷惑電話がかかってきた
留守番電話を確認すると、NTTファイナンスを語っていた
このような電話がかかってきて不安に思われる方もいるかもしれません。
そこで、本記事ではカナダケベック・「+1」からかかる不審な電話とはどのようなものか・ユーザの対応などについて整理してまとめてみました。
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カナダケベックから電話・「+1」から始まる国際電話がかかってくる状況について
2023年10月21日現在、カナダケベックからかかってくる不審な電話を例に、特徴について記載します。
- +1819~という電話番号から電話がくる(表示されている番号の下に「カナダケベック」という文字列が記載)
- 留守番電話でのメッセージには、NTTファイナンスを語る自動音声ガイダンスが残っている
- 電話に出ると同じくNTTファイナンスを語る自動音声ガイダンスが流れる
なお、NTTファイナンスを語る自動音声ガイダンスの内容は以下のとおりです。
NTTファイナンスより重要なお知らせです。
現在ご利用の電話回線にて未納料金が発生しているため、法的措置へ移行します。
オペレーターへお繋ぎする場合は「1」を押して下さい。
こちらは、留守番電話に残されているNTTファイナンスを語る電話の内容となります。
このように、+1819から始まり、先の自動音声ガイダンスが流れているのが分かります。
また、SNS上でも多くの方がカナダケベックからの電話が来たと、以下のような投稿をしています。
寝よる時にかけてきてとまか?って思たらカナダ・ケベック・ビクトリアルさんから電話来たわ。出てしまうとこでしたぁん pic.twitter.com/oeFyakq3pk
— 大腿四頭筋 (@ue_sandam9) October 21, 2023
このような電話が海外から突然かかり、びっくりしてしまう方が多いのではと思います。
NTTファイナンスから電話回線の未納料金が発生しているって言われたけどどうしようと考える方もいるかも。
ちなみに電話に出たらどのような感じになるのかな
上記の場合「1」を押すとオペレータにつながれて、名前などの個人情報を聞かれたり、支払い指示を受けるという情報があります。
たとえば、電子マネーをコンビニで数十万円分購入させられ、利用に必要な番号を要求され使われてしまうといった被害事例などがあります。
なお、NTTファイナンスからの電話の未納料金の督促名目ではない可能性(例えばサイト利用料などの名目)も出てくるかもしれません。
また、カナダケベックを例にしましたが、「+1」から始まる別の国からの国際電話の可能性もあり得ますので注意してください。
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なぜカナダケベックや「+1」から始まる国際電話を使うのか
どうして犯行グループはカナダケベックなどの国際電話を使うのか、その概要について記載します。
- 国際電話を使うことで、詐欺グループが国内の規制を逃れやすくするため
- スマホアプリを使うことで犯行に使用する国際電話番号を複数準備することが可能であるため
このように、犯行グループがアプリを使うことで、日本からでも国際電話番号を取得できると言われています。
また、警察から依頼をうけることで、各電話事業者は該当の電話番号を利用停止にすることができますが、国際電話を使えばこの対策を避けることができる可能性があるとのことです。
参考資料:読売新聞オンライン
なお、この手口による犯行件数は急増しているようです。
そのことは警察庁の統計資料でも顕著に表れています。
以下に特殊詐欺に犯行利用された番号種別件数の推移についてのグラフを掲載します。
このグラフで犯行に使用された電話番号で国際電話による件数の推移(黄色の箇所)は以下のとおりです。
令和5年7月:969件
令和5年8月:1083件
令和5年9月:2192件
グラフの黄色の部分を見てみると、令和5年7月から急激に増えていることが分かります。
10月もSNS上で海外からの不審な電話に関する投稿が数多くあることから、今後まだまだ増加する可能性もあります。
引き続き注意する必要があるようです。
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なぜこのカナダケベックからの電話が詐欺だと断定できるのか
カナダケベックからの不審電話がNTTファイナンスからであることを想定して記載します。
NTTファイナンスはこの詐欺の電話について以下のような注意喚起をしています。
この画像の左端に以下のような記載があります。
NTTファイナンスでは、自動音声ガイダンスを用いて、未納である旨や法的に移行する旨の通知はしていない
よって、カナダケベックからのNTTファイナンスを語る電話は詐欺であることが判明しました。
留守番電話・電話を受けたときに上記の自動音声が流れたら詐欺なので、すぐに電話を切る・留守番電話を削除する対応を取りましょう。
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カナダケベックから電話・「+1」から始まる国際電話がかかってきたときのユーザの対応はどうするか
2023年10月20日現在、国際電話を使った詐欺の電話が急増している状況です。
また、日本で過ごしているかたで、国際電話から電話が来るケースというのは海外の友人や仕事の同僚がいない限りあまり考えられないかと思います。
よって、以下のような対応を取るといいと思います。
- 基本的には無視してもOK
- 仮に電話に出てしまってもすぐに切ることをおすすめします
- 国際電話を使用したワン切り事案の場合、折り返しをしないようにしましよう。
- 国際電話は「+1」「+44」などから始まる番号となっています。
また、国際電話不取り扱いセンターの利用を検討するのもいいかもしれません。
実は、国際電話からの着信を無料で拒否できる、国際電話不取り扱いセンターというものがあります。
警察庁でもこのサービスの利用を促しています。
電話番号:0120-210-364(通話料無料)
取扱時間:平日午前9時から午後5時まで
自動音声案内:平日、土日祝24時間
参考資料:警察庁防犯チラシ
お申し込みやお問い合わせをする際は上記の連絡先に電話をして対応するといいと思います。
ただし、このサービスは固定電話・ひかり電話が対象ですのでご注意ください。
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まとめ
本記事ではカナダケベック・「+1」からかかる不審な電話とはどのようなものか・ユーザの対応などについて整理してまとめてみました。
この記事が参考になれば幸いです。
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