GTFOBinsを利用したLinuxの権限昇格【sudo編】

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こんにちは、ぎんたです。

本日は、GTFOBinsを利用したLinuxの権限昇格の方法について解説します

GTFOBinsというサイトを利用したことがないし、使い方も分からない。

sudoコマンドを使ったroot権限で実行できるプログラムの列挙について知りたい。

という方が本記事の対象です。

今回は、sudoコマンドを使ってroot権限で実行できるプログラムを列挙し、GTFOBinsでその情報を利用する方法についての記事となります

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目次

今回行われるLinuxの権限昇格の流れ

前提として、すでに以下のことが行われているところからスタートします。

  • 何らかしらの手段を用いて、サーバに侵入している。
  • 一般のユーザ権限を持っている。
  • 設定の不備を利用して権限昇格したい。

権限昇格の方法は多岐にわたりますが、今回は以下の流れで行っていきます。

  • ユーザがrootユーザとして使用できるプログラムを列挙
  • 列挙したプログラムを利用してroot権限への昇格を狙う。

2番目の部分では、GTFOBinsというサイトを参照した、権限昇格の具体的なやり方を紹介します

検証では、TryHackMeで提供されているLinux PrivEscの仮想マシンを利用しています。

このコンテンツは無料で出来るので、もし興味があれば攻略してみてください。

サイトのURL:Linux PrivEscのコンテンツサイト

「sudo -l」を使ったユーザーに許可されているプログラムの確認

「sudo -l」コマンドを使用して、自身が利用できるプログラムを確認します。

「sudo -l」コマンド実行結果

rootユーザとしてパスワードなしで実行できるプログラムが複数あることを確認できます。

user項目が(root)、NOPASSWDとなっていることから判断

GTFOBinsを使った権限昇格の実践

「GTOBins」にアクセスして、権限昇格に利用できるプログラムを調査しましょう。

GTFOBinsは、誤った設定のシステムでローカルなセキュリティ制限を回避するために使用できるUnixアプリケーションのリストです。

このリストを利用することで、特権昇格・ファイルの転送・リバースシェルの起動などの作業が容易にできる場合があります。

apache2以外のプログラムがこのリストに掲載されており、GTFOBinsを使用して権限昇格できそうなことが分かりました。

すべてを紹介するのは大変なので、今回は

  • find
  • vim
  • ftp

の3つの場合の権限昇格の仕方を解説します。

まずはvimを利用して、rootユーザのシェルを生成(権限昇格)できるかどうか確認してみましょう。

GTFOBinsのサイトで、vimを検索します。

GTFOBinsでのvimの検索画面

内容を確認すると権限を昇格できるコマンドが3つありますが、一番上のものを試してみたいと思います。

GTFOBinsでのvimのsudoの項目

赤枠で囲んだコマンドをそのまま入力した結果、rootのシェルを取得できていることが確認できます。

vimでの権限昇格

sudoを指定してvimを実行しておりroot権限で動作しているので、引数に指定しているシェルを特権で利用できてしまいます。

残り2つのプログラムも同じやり方で権限昇格可能です。

参考までに実行したコマンドを掲載しておきます。

findの場合:

findでの権限昇格

findをroot権限で実行しており、-execで指定しているシェルを特権で利用できてしまいます。

ftpの場合:

ftpでの権限昇格

ftpも上記方法でroot権限で実行できます。

まとめ

今回は、GTFOBinsを利用してLinuxで権限昇格を行う方法について解説しました。

振り返り
  • 「sudo -l」コマンドで、root権限でユーザが実行可能なプログラムを確認する。
  • GTFOBinsを利用して、権限昇格のため実行するコマンドを調査する。
  • 権限昇格できたかどうかを確認する。
ぎんた

GTFOBinsにはSudo以外にもSUIDやCapabilitiesなど他にも様々な項目があるよ。
機会があれば紹介していきたいね。

以上、ぎんたでした。

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