2025年5月16日現在、+42や+425から始まる電話を受けたというSNS上での投稿が確認されています。
- +425から始まり、末尾が0110の電話番号からかかってきたが詐欺なのか?
- +42からの電話に出たらどうなるのか?
- 詐欺の電話に対し有効な対応策はあるか?
本記事では、+42や+425から始まる電話番号からの電話に出たらどうなるのかなどについて調査してまとめてみました。
+42や+425から始まる電話番号・国際電話に出たらどうなるのか
2025年5月16日現在、+42や+425から始まる電話を受けたというSNS上での投稿が確認されています。
SNS上で確認される投稿内容をまとめると以下のとおりです。
- +4256560110から愛知県警を名乗る電話がかかってきた
- +42局から電話かかってきたが、内容は入国管理だった
- なんか知らない番号から電話かかってきたんだけど、045でも080でも090でもなく、+425ってやつだったが役所とかでもないよね?
- 「+42****0110」からの着信があったが、手口知られているのにまだやっている
このように、⁺42や+425から始まる電話番号からかかってきた方のSNS上の投稿を見てみると、入国管理局からの電話や警察をかたる電話であった旨の投稿が確認されています。
なお、上記投稿にもあるように、末尾が0110で終わる番号から、本物の警察署を模した番号が表示されることから信じてしまう方も中にはいるかもしれません。
また、相手側は電話受信者のフルネームを知っているケースもあり、昨今の個人情報漏えい事案等、何らかの要因で漏れた情報を利用して、詐欺者が電話をかけてきている可能性も考えられます。
なお、入国管理局を騙る電話の方ですが、過去にも同様の電話が報告されており、日本に住んでいる中国人に対する詐欺の電話が確認されています。
入国管理局を騙る+42や+425から始まる電話は詐欺
中国語のアナウンスで在留カードに異常があるため保釈金を払うよう求めるといった内容の電話も過去に確認されています。
入管を騙る電話ですが、2025年5月16日に更新された出入国在留管理庁の公式サイトを見ると以下のような詐欺電話の事例が紹介されています。
出入国在留管理庁の公式サイト
- 入管庁職員を名乗る者から「○月○日~○月○日の期間において海外渡航歴があり、○○さんのパスポートが不正に利用されている可能性がある。」旨伝えられ、生年月日や住所などの個人情報を聞かれた。
- 自動音声で「重要な書類を保管している。」「書類が不足している。」「期限が切れる。」等の案内が流れ、番号を押すよう案内された。
- 知人の外国人が空港の入国審査で足止めされているとして、入国手数料を振り込むよう要求された。
- 知人の外国人が空港で入国禁止となり、入国管理センターに収容されているとして、保釈金を振り込むよう要求された。
- 中国語、片言の日本語で「パスポート、ビザ、在留カードが、上海で不正な使用や偽造などがなされたため出入国ができないので、パスポート、銀行通帳及び身分を証明するものを持って入管に来てもらいたい。」といった趣旨の電話を受けた。
- 入管職員、中国の警察を名乗る者から、日本語(電話中に中国語を話す者と交代)で「パスポートに異常が見つかったので、身柄を確保・連行することが決定した。」旨伝えられ、保釈金を払うよう電話を受けた。
- 中国語のアナウンスで「在留カードに異常があるため、失効になる。速やかに受付センターに連絡してほしい。失効の原因については○番を押し、問い合わせてほしい。」と要求された。
このように、中国語のアナウンスで在留カードの異常があり失効になる見込みである、在留カードが偽造されているため銀行通帳を持参するようなどを伝える在留中国人に対する詐欺、知人の外国人が入国審査で足止めされているため入国手数料を振り込むよう伝える詐欺などの事例が紹介されています。
出入国在留管理庁の公式サイトには、プラスから始まる海外の電話番号で電話をかけることは無いと記載されているため、このような電話は詐欺であると考えられます。
入管が「+」(プラス)から始まる海外の電話番号で電話を掛けることはありません。
出入国在留管理庁の公式サイト
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警察を騙る+42や+425から始まる電話は詐欺
警察を騙る+42や+425から始まる電話、末尾が0110からの着信にも注意が必要です。
埼玉県警では振り込め詐欺の犯人が国際電話番号である+1や+44などから始まる電話で、末尾が110番になるような電話を利用していると埼玉県警のホームページで注意喚起をしています。
振り込め詐欺の犯人は、国際電話番号である+1や+44などから始まる番号で、たとえば
+123450110や+4412340110
などの+で始まり、最後が110番になるような番号を利用していることが多いです。
埼玉県警ホームページ
犯人側が行う脅し文句ですが以下のような内容との事です。
- あなた名義の〇〇銀行のキャッシュカードが見つかり、犯罪の嫌疑がかかっていると伝える
- LINEは使えるかと聞かれ、言われるままにLINEの設定を行うと、相手の身分確認として、ビデオ通話で偽の警察手帳や〇補状のようなものを見せられる
- 身分証や銀行口座、残高を見せるよう伝え、あなたの口座のお金が犯罪に関わるものかを調べるため、犯人側の口座に送金をするよう伝える
- ここでお金を振り込むともうお金は返ってこない
このように、捕まるかもしれないという相手の恐怖心を利用し、非常に巧妙な手口で、お金の送金をさせられてしまいますので注意が必要です。
実在する警察署の電話番号を使用するケースもある
さらに巧妙なケースとして、2025年5月21日のTBSニュースのYouTubeチャンネルが公開している動画では、実在する警察署の電話番号を使用するケースもあるようです。
その場合、末尾が0110というだけではなく、ディスプレイに表示されている電話番号が実在する警察署の番号が使われています。
動画の内容をまとめると以下のとおりです。
- 実在する警察署の電話番号を使った詐欺電話が昨今確認されている
- 警察署の電話番号は海外の専用アプリで偽装したものである
- 実際の発信は違う番号からであったり、パソコンなどからの発信である
このように、実際に使われている警察の番号からのものであるため、信用してしまう方も多いかもしれません。
しかしながら、警察庁の担当者によれば、警察が金銭を電話で要求することは無いということなので、内容に不審点があれば電話を切っても良いでしょう。

この手法は非常に厄介なものであり、+から始まる電話は詐欺であるという見分けができず、表示された番号のみでは本物かの判別が困難なところにあります。
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+42や+425から始まる電話へのユーザの対応
上記で紹介したように、+42や+425から始まる入国管理局や警察を騙る電話は詐欺であると言えます。
よって、このような電話がかかってきても無視をするようにしてください。
また、以下のような対応は有効かと思いますので、実施を検討してみると良いでしょう。
iPhoneの機能で不明な発信者の電話を消音にする
iPhoneを使っている場合、「不明な発信者の電話を消音」にする機能をオンにすることで、知らない人からかかってくる電話をまとめて着信拒否にすることができます(参考:アップル公式サポート)。
不明な電話番号からかかってきた場合は着信音がならずに、留守番電電話につながり、履歴リストに表示されますので、一度も関わったことのない電話番号や連絡リストに保存されていない電話番号からの着信を拒否するようご検討ください。
- 設定アプリを開き、「電話」をタップ
- 「不明な発信者を消音」の設定をタップしてこの機能をオンにする
iPhoneのライブ留守電(留守番電話サービス)を利用する
iPhoneのライブ留守電(留守番電話サービス)を利用すれば、自動的に録音されたメッセージをテキスト化してくれるために、すぐに不審な電話に気付くことができるため、iPhoneユーザで設定ができる方は実施すると良いかと思います。
- 設定アプリを開き、「電話」をタップ
- 「ライブ留守番電話」をタップ
- 「ライブ留守番電話」のオンにする
国際電話の利用休止をする
固定電話・ひかり電話を利用している場合ですが、国際電話からの着信を無料で拒否できる、国際電話不取り扱いセンターを利用するという手もあります。
警察庁でもこのサービスの利用を促しています。
電話番号:0120-210-364(通話料無料)
取扱時間:平日午前9時から午後5時まで
自動音声案内:平日、土日祝24時間
参考資料:警察庁防犯チラシ
なお、広島県警察公式Xでも本サービスの利用を推奨していますので、対象の方はご検討ください。
【電話番号の末尾が0110からの着信に注意!!】
— 広島県警察(公式) (@HP_maplekun) May 15, 2025
実在する警察の電話番号から不審な電話がかかってきています。同様の着信があれば家族や警察へ相談して下さい。高齢者の安全安心な暮らしを目指しましょう。
【#生活安全総務課】#広島県 #警察からの不審電話 pic.twitter.com/qxm2Cq5F8s
お申し込みやお問い合わせをする際は上記の連絡先に電話をして対応するといいと思います。
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まとめ
本記事では、+42や+425から始まる電話番号からの電話に出たらどうなるのかについて調査してまとめてみました。
この記事が参考になれば幸いです。