2025年3月、4月上旬ころまでの間、+422550110や0422550110からの電話がかかってきたという投稿が複数確認されています。
- 受信した番号を調べてみると武蔵野警察署のように思えるがどうだろうか?
- 最近このような電話が流行っているのだろうか?
本記事では、最近発生している武蔵野警察署の電話番号に偽装した+422550110・0422550110からの詐欺電話の事例について調査して記載します。
+422550110や0422550110から電話がかかってきたとの声
2025年3月、4月上旬ころまでの間、+422550110や0422550110からの電話がかかってきたという投稿が複数確認されています。
SNS上で確認されている事例をまとめると以下のとおりです。
- 0422550110(武蔵野警察署)から電話がかかってきて折り返したが、どうやら詐欺電話らしい
- 0422550110からの電話番号なのに、大阪県警を名乗った
- +422550110から電話かかってきて、調べてみると、武蔵野警察署の電話番号に似ていた
上記のように3月から4月にかけて、武蔵野警察署の電話番号に似た、もしくは武蔵野警察署と同じ電話番号から不審な電話がかかってきている模様となります。
+から始まる電話番号は海外からの着信となりますが、武蔵野警察署の正規の電話番号(0422550110)と似ており、警察署から電話がかかってきたと信じて応じてしまう方もいるかもしれません。
また、なかには武蔵野警察署の正規の電話番号から不審な電話を受けた事例もあるようです。
電話に応じたところ、LINEなどを用いたビデオ通話へと誘導されるようですが、実際に警察がLINEのビデオ通話に誘導することはあるのか気になるところかと思います。
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+422550110・0422550110からの詐欺電話が多数確認されている
そこで、+422550110・0422550110からの電話について最近の事例を調査したところ、東京都武蔵野市公式サイトでメールけいしちょうの内容を転送した詐欺の注意喚起情報の掲載を確認しました。
掲載されている内容をまとめると以下のとおりです。
- 携帯電話のディスプレイに武蔵野警察署の電話番号を偽装した表示の詐欺電話が多数確認されている
- 本件手口はスプーフィングと呼ばれるもので、海外のサービスを悪用し、本当の警察からかかってきているように偽装したものである
- 本電話に対応すると、警察を名乗る犯人がLINEのビデオ通話に誘導するようだが、実際に本物の警察官がLINE等でビデオ通話を行うことは無い
また、実際のディスプレイの表示例についても以下のとおり掲載されています。
都内だけでなく、他県においても携帯電話のディスプレイに武蔵野警察署の電話番号を偽装した表示の詐欺電話が多数掛かってきたことが確認されています。
武蔵野市公式サイトの記載内容(メールけいしちょうの転送)
(中略)
実際の表示例
「+422550110」(+から始まる海外からの着信です)
「0422550110」(武蔵野警察署の番号ですが、武蔵野警察署の警察官が「あなたに犯罪の容疑がかかっています」などと連絡することはありません)
このように、+から始まる「+422550110」のバージョンと正規の武蔵野警察署と同じ電話番号「0422550110」のバージョンが確認されているようです。
「+422550110」のバージョンは+から始まる海外からの電話番号となっており、日本の警察署の警察官が海外から電話をかけることは通常考えられないため詐欺電話ということが分かるかと思います。
ただ、問題は、「0422550110」という武蔵野警察署の電話番号が表示された場合であり、表示された番号のみでは詐欺電話かどうかの見分けがつかないものとなっています。

メールけいしちょうの内容を見ると、武蔵野警察署の警察官が「あなたに犯罪の容疑がかかっています」などと連絡することは無いと述べているため、そのような文言を含んだ連絡を受けた際には、詐欺であるということになりますが、本物の警察署の番号が表示されていると、気が動転してしまうかもしれません。
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実在する警察署の電話番号を装った詐欺電話が昨今確認されている
最近では、報道でも実在する警察署の電話番号を装った詐欺電話が確認されていると報道されるようになってきました。
以下は、2025年3月18日のTBSNEWS公式チャンネルで公開された、実在する警察署の番号からかかってきた、警察からの着信を装う事例について、参考までに掲載しておきます。
動画の内容をまとめると以下のとおりです。
- 電話で「あなたの口座が犯罪に使われている」と述べ、SNS・ビデオ通話に誘導し、「警察手帳」「令状」を見せて信じ込ませる
- 口座を調査するという名目で金を振り込むよう伝える
- 令状には自分の名前が書かれており、本物ではないかと信じてしまうケースもあるという
動画公開時点では、本手口の詳細については調査中ということでしたが、おそらくはIP電話を用いたスプーフィングではとの見方があるようです。
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武蔵野警察署を偽装した電話番号へのユーザの対応
+から始まる電話番号の場合は海外からの電話のため、通常、警察署の警察官が国際電話を使って連絡することは考えられないので、不審であることが分かるかと思われます。
問題は、実在する警察署の電話番号からの電話ですが、先ほどの武蔵野市によるメールけいしちょうの転送内容によれば、以下の点を聴取して折り返すよう案内しています。
- 相手の連絡先番号
- 内線番号
- 担当者名
もし電話に出てしまった場合、確実に相手の連絡先番号、内線番号、担当者名を聞いて、「折り返します」と電話を切って下さい。
武蔵野市公式サイトの記載内容(メールけいしちょうの転送)
とにかく慌てずに、相手との通話は、出来る限り短く、電話を切りましょう。
こうした電話があった場合には、武蔵野警察署までご連絡ください。
また、先ほど紹介したTBSNEWS公式チャンネルの動画内でも、電話を切ることが失礼なのではと思う人もいるかもしれないが、本物の警察官だとしても電話を切ってかけ直すというルーティーンが詐欺対策には必要と解説していました。

巧妙な手口が開発されてきているようでありますが、ディスプレイに表示されている電話番号さえも過信できない事例がでておりますので、ご注意ください。
まとめ
本記事では、最近発生している武蔵野警察署の電話番号に偽装した+422550110・0422550110からの詐欺電話の事例について調査して記載しました。
この記事が参考になれば幸いです。