2024年9月5日現在、+1(844)からの電話がかかってきたという、SNS上で複数の投稿がなされています。
+1(844)からはNTTファイナンスからの電話が以前かかってきたが、今はどうなのか?
+1(844)からの電話はどこの国なのか?
このように思われる方もいるかと思います。
本記事では、+1(844)からの電話はどこの国か・NTTファイナンス以外を騙る電話についても調査しました。
+1(844)からの電話はどこからなのか
+1(844)からの電話はどこからなのかについてSNS上の情報を調査したところ、以下のような投稿を確認しました。
+1 (844) 785-96⚫︎⚫︎(⚫︎⚫︎は65)
— キタロウ商店@古道具骨董品出張買取店 (@kitaroushouten) September 5, 2024
この番号から着信。取らずに留守電入させ聞いてみたが、やはりNTTを語る詐欺(自動音声)。そもそもこの局番など海外なので怪しすぎて取りませんが、知らない方はくれぐれもご注意を。#詐欺電話#注意喚起 pic.twitter.com/Kw090gN6Yi
+1(844)704-5555
— ユカイ@天華百剣復活ッッ!! (@yukai4643) September 5, 2024
『インターネットホットラインセンター』を名乗る人物から「クレジットカード未払い料金」があるという留守電が
これは何らかの詐欺と断定して良い? pic.twitter.com/MjfiLcKjob
入国管理局うんたらで中国語のガイダンス流れる電話きたんだけど、なんすかコレ?
— 元ラーメン屋で今アレ (@mom_dining) September 5, 2024
+1(844)296-1773
とりあえずカムサハムニダいうて切ったけど。 pic.twitter.com/IQ4qO6antQ
上記投稿内容で確認されている、電話の内容は以下のとおりです。
- 入国管理局の職員を騙る中国語のガイダンスが流れた
- インターネットホットラインセンターを騙る人物から「クレジットカード未払い料金」があるという留守番電話があった
- NTTファイナンスを騙る自動音声の電話
+1(844)からの電話はNTTファイナンスを騙る自動音声の電話が多かった印象ですが、入国管理局やインターネットホットラインセンターの職員を騙る人物からの電話もかかってきたという投稿が確認されています。
+1(844)からの電話は詐欺の可能性が高い
結論として、+1(844)からの電話は詐欺の可能性が非常に高いと考えられます。
上記で挙げられたそれぞれの機関において、詐欺の電話の注意喚起情報が出されているためです。
以下ではそれぞれの注意喚起情報について紹介していきます。
NTTファイナンスの不審な電話への注意喚起情報
NTTファイナンスがホームページに掲載している注意喚起情報をまとめると、以下のことが記載されています。
- 国際電話からの発信で自動音声ガイダンスでNTTファイナンスを騙る電話が増加している
- NTTファイナンスでは自動音声ガイダンスを用いた契約状況に関する事項・回線の利用停止は通知することは無い
NTTファイナンスを騙る自動音声については、宮崎県警のサイトで公開されていますので、詳細について知りたい方はご確認ください。
<事例1>不審な電話(自動音声など)にご注意ください!新たに国際電話からの発信も増加しておりますのでご注意ください!
自動音声ガイダンスにより、「NTTファイナンス」をかたり、ご利用中の回線を突然利用停止する旨を通知し、金銭を搾取しようとする不審な電話がかかってくる事象が発生しております。NTTファイナンスでは、自動音声ガイダンスを用いて、契約状況に関する事項や、回線の利用停止を通知することはございませんので、決して応じることのないよう、ご注意ください。
引用元:NTTファイナンス
出入国在留管理庁の不審な電話への注意喚起情報
出入国在留管理庁のホームページに、出入国在留管理庁や地方出入国在留管理局などの職員を名乗る不審な電話への注意喚起情報が掲載されています。
以下の内容の電話は詐欺であると記載がなされています。
- 入国管理局を騙り、知人の外国人が入国手数料を支払うよう要求する
- 中国語の自動音声でパスポートが偽造されているため出入国が出来ないため、パスポートなどを持って入管に来るよう要請する
- 入国管理局を騙り、本国に帰国するための費用が必要なので、給与を指定する口座に振り込むよう要請する
- 入国管理局を騙り、日本語で「パスポートに異常が見つかったから身柄を連行する」「保釈金を払うように」という内容の電話
このように、金銭を要求する電話が数多く相談事例として挙げております。
しかしながら、出入国在留管理庁の職員が電話で金銭を要求することは一切ないとはっきりと書かれていますので、+1(844)からの電話は詐欺であると判断できます。
以下に参考までに出入国在留管理庁のホームページに記載されている相談事例の一部を掲載しておきます。
引用元:出入国在留管理庁
- 入管職員を名乗る者から、知人の外国人が空港の入国審査で足止めされているとして、入国手数料を振り込むよう要求された。
- 当庁関係者を名乗る者から、中国語の自動音声、中国語、片言の日本語で「パスポート、ビザ、在留カードが、上海での不正な使用や、偽造などがなされたため出入国ができないので、パスポート、銀行通帳及び身分を証明するものを持って入管に来てもらいたい。」といった趣旨の電話を受けた。
- 入管職員を名乗る者から、片言の日本語で「本国に帰国するための費用が必要なため、未払いの給与を指定する口座に振り込んでほしい。」といった趣旨の電話を受けた。
- 入管職員、中国の警察を名乗る者から、日本語(電話中に中国語を話す者と交代)で「パスポートに異常が見つかったので、身柄を確保・連行することが決定した。」旨伝えられ、保釈金を払うよう電話を受けた。
インターネットホットラインセンターの注意喚起情報
インターネットホットラインセンターのホームページにも職員を語る不審電話への注意喚起情報を掲載しています。
記載内容をまとめると以下のとおりです。
- インターネットホットラインセンターの職員を騙り、金銭をだまし取ることを目的とした不審電話が確認されている
- 電話の途中で「警察署に電話を転送する」と話すケースもある
- インターネットホットラインセンターから個人に対して電話をすることは一切ない
個人に対してインターネットホットラインセンターが電話をすることは無いとはっきりと書かれているため、+1(844)からの電話は詐欺であると判断できます。
インターネット・ホットラインセンターの職員を名乗る不審電話に注意
インターネット・ホットラインセンターの職員を名乗り、金銭を騙し取ることを目的に虚偽の説明を行う不審電話が確認されています。電話の途中で、「警察署に電話を転送します。」などと話すケースもあります。インターネット・ホットラインセンターから個人に対して電話をすることは一切ありませんので、くれぐれもご注意ください。
引用元:インターネットホットラインセンター
追記(2024年9月10日):「あなたのお使いの携帯電話に異常が発生しました。ご利用を停止致します。 詳しい…」という電話も
2024年9月現在、+1(844)からの自動音声で「あなたのお使いの携帯電話に異常が発生しました。ご利用を停止致します。 詳しい…」などという電話も確認されるようになっています。
会社の携帯にアメリカの番号(多分)から
— ミケ (@mike_mie) September 3, 2024
『電話が異常に使用されています、カスタマーセンターに繋ぎますので番号を押してください。
1.日本語https://t.co/4A7tgHie0g語』
と、連絡きた。
いや、日本語で話してる時点で日本語でしょう。
というか、意味わかんない。
朝トレードをしていると
— 高橋秀彰 🇯🇵 ハイパースタートレード(株) (@takahashi09270) September 10, 2024
見覚えのない番号から電話が…
「+1(844)0362330」
自動音声で、「あなたの携帯本体に異常が発生し強制的に使えなくなるりました。オペレーションに繋ぎますので1をプッシュしてください」との事
調べたところ「+1(844)」はアメリカのフリーダイヤルで詐欺電話!#注意喚起
SNS上の投稿内容をまとめると以下のとおりです。
- +1(844)からの自動音声電話で、「携帯に異常が発生したので回線を停止する」「2時間後に使えなくなる」と言われる
- 詳しく知りたい場合は、1を押すよう誘導される
- NTTドコモを騙る電話であったという投稿が確認されている
上記特徴の電話についても過去に詐欺であるという報告がなされていますので、電話を受けた際にはご注意ください。
読売新聞の記事にも宮崎県警に寄せられた似たようなケースが紹介されており、特殊詐欺の事例として紹介しています。
「こちらはNTTドコモです。お客様の携帯電話は、本日で利用が停止されます。詳しくは1を押してください」と述べ、ダイヤルの「1」を押すよう案内している。指示通り1を押せば犯人に電話がつながり、架空の未納料金や、電話番号の犯罪利用の問題解決金を名目とした詐欺に発展するとみられるという。
引用元:読売新聞オンライン
+1(844)からの電話はどこの国か
+1(844)から始まる電話番号はどこの国の番号なのか調査するため、au公式サイトに掲載されている国番号一覧を確認したところ、アメリカ合衆国が該当すると考えられます。
ただ、発信者番号については専用のプログラムやアプリを使うことで任意の番号に偽装が可能となるため、ディスプレイに表示された番号の国番号はどこなのかを調べること自体があまり意味をなさないと考えられます。
情報セキュリティの専門家である神戸大の森井教授が読売新聞オンラインの記事で以下のように述べています。
情報セキュリティー会社や特殊詐欺に詳しい神戸大の森井昌克教授(情報通信工学)によると、インターネット回線とともに、専用のプログラムやアプリを使うことで任意の番号を相手方に表示することが可能。電気通信事業者を通さないため、回線切断などができず、抜本的な対策は難しいという。森井教授は「被害が広がる可能性もあり、表示された番号だけで電話の相手を信用するのは危険だ」と指摘する。
引用元:読売新聞
このようにディスプレイに表示される番号はこのように偽装が可能となるため、仮にアメリカの国際電話番号が表示されたとしても、必ずしもその国からの電話であるとは限らないと判断できます。
任意の番号を表示できるため、抜本的な対策がなかなか難しいという側面もあるようです。
+1(844)からの電話へのユーザの対応
上記調査内容から、+1(844)から始まる電話番号からの電話は詐欺の可能性が高いものとなります。
また、日本で過ごしているかたで、国際電話から電話が来るケースというのは海外の友人や仕事の同僚がいない限りあまり考えられないかと思います。
したがって、上記のような国際電話番号からの電話については以下のような対応をするとよいでしょう。
- 国際電話・非通知から電話が来た際は、基本的には無視をする
- 電話に出てしまってもすぐに切る
- 国際電話での通話で高額の通話料金がかかってしまう可能性もあるため、折り返しをしない
海外からの電話についてはブロックするという方法も可能であればご検討ください。
キャリアや機種によって対応の可否・操作方法が異なるかと思いますが、例として、auにはアプリでブロックできるようになったとのお知らせが掲載されています(2023年9月時点の情報)。
お客さまの声を受けて、2021年2月8日より、Android™の対象機種で「迷惑メッセージ・電話ブロック」アプリをご利用の方は、海外からの着信をブロックできるようになりました。
引用元:auお知らせ「「迷惑メッセージ・電話ブロック」で海外からの着信をブロックできるようになりました。」
不審な国際電話に折り返すと国際通話料金がかかるだけでなく、その後も迷惑電話を多数着信してしまう恐れがあります。安心してご利用いただくためにぜひご活用ください。
iPhoneの場合は、不明な発信者の着信を消音にすることはできます(留守電には入れられてしまう)。
- 設定アプリを開く
- 電話をタップ
- 不明な発信者を消音をタップ
- 不明な発信者を消音をオンにする
まとめ
本記事では、+1(844)からの電話はどこの国か・NTTファイナンス以外を騙る電話についても調査しました。
この記事が参考になれば幸いです。